■「気の毒で見ていられない…」同率1位の作品は
不名誉にも同率で1位となってしまったのは『君の花になる』(TBS系)と『silent』(フジテレビ系)。
『君の花になる』は、挫折した元高校教師が崖っぷちの7人組ボーイズグループの寮母となり、共にトップアーティストになる夢に向かっていく物語。本田翼(30)が演じる寮母と、ボーイズグループメンバーの共同生活の中での恋や仕事、友情を描いたオリジナルストーリーである。劇中のボーイズグループ“8LOOM(ブルーム)”は期間限定で実際にデビューする。
30歳の寮母と若いボーイズグループの共同生活という設定やストーリー展開には《ビジュアルはとてもいいけど少女漫画展開すぎてついていけなかった》(20代女性/会社員)《ストーリーが稚拙で、設定が不自然。ドラマチックと漫画チックは違うはず》(60代男性/自営業・自由業)といった厳しい声が。加えて、《主人公(本田翼)の棒読みが気になる》(20代男性/会社員)《ヒロインに感情移入できなかったので》(20代女性/会社員)など胸キュンシーンも多いだけに、演技に不満を感じる人も少なくなかった。
同じく1位となってしまった『silent』は、川口春奈(27)演じる主人公・青羽紬が、聴力を失ってしまった高校時代の恋人と再会し、関係を紡いでいくラブストーリーである。音のない世界で生きる紬の元恋人・佐倉想をSnow Man・目黒蓮(25)が演じている。
理由として挙がったのが、鈴鹿央士(22)が演じる、紬が想と別れたあとに交際していた同級生・戸川湊斗への思い。湊斗は想と再会した紬を見て別れを決断するが、《湊斗が気の毒で見ていられなくなった》(60代女性/パート)《どうしても浮気っぽく見えて辛かった》(30代女性/医療関係者)という意見が挙がった。また、等身大のリアルな日常が描かれているからこそ《展開が見えてくるような演出が好きじゃない》(50代女性/パート)《わかりきった展開で新鮮味が無かったから》(40代女性/パート)などといった刺激のある作品を求める視聴者が離れてしまったようだ。
「見るのをやめてしまった」作品の第1位に選ばれてしまった『silent』だが、実は同時に公開した「最終回まで見たいドラマ」という記事でも1位に選ばれている。Tverの見逃し配信で民放歴代最高記録を達成するなど、屈指の注目度を誇っているだけに、離反する人も多いということなのだろう。
冬の到来とともに迎えるクライマックス。最終話まで視聴者を飽きさせないのは果たしてどの作品か。
最終結果はこちら。
【秋ドラマの中で、「見るのを途中でやめた」作品は?】(複数回答可)
1位:『君の花になる』16.3%
1位:『silent』16.3%
3位:『親愛なる僕へ殺意をこめて』15.5%
4位:『PICU 小児集中治療室』14.7%
5位:『ファーストペンギン!』11.4%
5位:『クロサギ』11.4%