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「これからの新團十郎には、先輩の教えを聞き、同輩と火花を散らし、若手を指導する責務がある」

 

11月7日から東京・歌舞伎座で行われている十三代市川團十郎白猿(44)襲名興行。夜の部の“口上”で厳しく苦言を呈していたのは松本白鸚(80)だったが、19日から体調不良で休演している。

 

「白鸚さんは今回の歌舞伎座での團十郎襲名披露で、梨園の重鎮たちが軒並み口上を嫌がるなか、2カ月間にわたって出演を受諾した唯一の人物。その理由は、團十郎をかわいがっているからではなく、“親戚”だから。実は團十郎の祖父にあたる十一代目は、松本幸四郎家から迎え入れられた養子なのです」(歌舞伎関係者)

 

梨園の大名跡・團十郎は、波瀾万丈の宿命を背負っている。

 

「初代團十郎は舞台上で刺殺され、三代目と六代目は22歳という若さで病死。八代目は32歳で自殺しました。50年の不在を経て復活した十一代目は、重圧のためか、襲名3年後に亡くなりました。先代も’04年、海老蔵襲名披露のときに白血病で倒れました。今回も白鸚さんが倒れ、梨園内では『やはり“團十郎の呪い”か』とささやく声が聞こえてきています」(前出・歌舞伎関係者)

 

白鸚だけではない。襲名披露興行に出演中の片岡仁左衛門(78)にもトラブルがーー。

 

「11月2日発売の『週刊文春』で、37歳年下の一般女性と“ホテル逢瀬”したと報じられたのです。仁左衛門さんに“嚙み癖”があることまで暴露され、梨園は騒然となりました」

 

梨園最大の慶事イベントに暗雲が立ち込めるなか、唯一、希望の光なのが團十郎の長男・勸玄くんこと市川新之助(9)だ。

 

「梨園の重鎮たちは皆、『センスが抜群』と勸玄くんをベタ褒め。市川左團次さんは口上で『今後は新之助さんを真ん中に。團十郎さんは隅のほうに行ってもらって』と皮肉るほどです」(後援会関係者)

 

團十郎をはるかに上回る新之助人気は、スポンサー筋にまで波及している。

 

「襲名披露となると、贔屓筋のスポンサーからご祝儀CMの話が必ず出るものなのですが、そこでも話題は新之助くん一色でしたね。これまで團十郎さんを起用してきた大手スポンサーも、新之助くん単独でのCM出演を検討中だと聞きます」(前出・後援会関係者)

 

12月の襲名披露では市川中車こと香川照之(56)が出演する。

 

「観客から批判の声がどれだけ出るか、松竹は気をもんでいます。また、来年3月からは襲名披露の全国巡業が始まります。しばらくおとなしくしていた團十郎さんがまた“夜遊び”して世間を騒がすのではないかと、事務所スタッフは今から頭を抱えています」(前出・後援会関係者)

 

「團十郎の呪い」はどこまで続くのだろうかーー。

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