■「お金がない…」ATMから引き出したのは1万円札1枚のみ
解雇直後の同年10月、本誌は田中容疑者の姿を目撃していた。都内のクラブでハロウィーン・パーティを行っていた田中。右目のまわりは黒く塗りつぶされ、左目には蜘蛛の巣のペイント。口元は頬まで裂けたかのようにラインが引かれ、そこから赤い血が流れたような跡が。さらに目にはカラーコンタクトが入っているためか、黒目のない眼球が異様な雰囲気を醸し出していた。
深夜1時ごろ、ほろ酔いでバーを出て向かった先は近くにあるコンビニエンスストアだった。店内のATMに立ち止まると、画面をじっと見つめて引き出しボタンを押す。引き出した現金は1万円札が1枚のみ。当時、イベント関係者は本誌にこう明かしていた。
「正直なところ、田中さんは『お金がない……』と悩んでいるそうです。バーの経営などに多額の経費がかさむこともあってか、貯金もほとんどないみたいです」
それでも前を向いて歩き始めた田中容疑者。14年には5人組バンド『INKT』を結成したが、17年の最初の逮捕後に解散。その後も芳しい仕事の様子が報じられることはなく、金銭苦がささやかれるようになる。
「昨年12月には『FLASH』が千葉県内のラブホテルから出てくる田中容疑者と20代女性の姿を報道。記事によるとホテル代は女性が支払い、会うたびに彼にお金を渡していたとも報じられていました。KAT-TUN時代には考えられないような荒んだ生活に、衝撃が走っていました」(週刊誌記者)
また今年3月、ある音楽関係者は本誌にこう証言していた。
「4年ほど前、聖さんが弟の彪さん(31)のライブにスペシャルゲストとして出演して、兄弟でボーカルとして歌う機会がありました。その際の物販で、聖さんとのチェキ撮影料が1万円もしたそうです。アイドル時代は“手が届かない存在”でしたし、ファンなので嬉しいのでしょうが、正直高額ですよね……」
そして今回の「1万円恐喝」で改めて明るみになった、アイドル時代との悲しすぎる落差。
解雇直後の13年10月、田中は『FRIDAY』の直撃取材に対してこう語っていた。
《僕自身が甘えちゃっていたんでしょうね。事務所が守ってくれたり、メンバーが守ってくれたりすることに。ジャニーズっぽくないところが好きって言ってくれるファンもいて、そういうところにまた甘えちゃったりして(中略)マイナスからですけど、少しずつ何かできればなとは思います》
このときの懺悔からすでに10年近くの月日が流れた。当時よりもさらにマイナスの道に進んだといえる田中だが、果たして這い上がることができるのだろうか。