■「物に対するありがたみがどこか欠けているような気がします」
では実際に、かつてゆたぼんを支援した人はどのように感じただろうか?
「『どこかの施設で使ってもらえませんか?』という風に、まずは施設や団体に寄付をするといった呼びかけが通常ではないかなと思います。もともとゆたぼん君のトラックは、クラファンをする前からあったものではないのですよね。日本一周の旅が終わって、すぐに売るという方向に持っていくのは違和感があります」
こう語るのは、愛媛県で金属リサイクル・家具家電リユース業の会社「リバーズエコ」を経営する小川凌社長(以下、カッコ内は小川氏)。ゆたぼんのクラファン企画で、「日本一周中にあなたのお店や会社に実際に行って、ゆたぼんのYouTubeチャンネルで紹介します」という8万円のリターンを購入した人物だ。小川氏は続ける。
「物の大切さや思い入れが感じられず、『物の価値=お金』という印象を受けます。お父さんの入れ知恵なのかはわからないですが、中学生の感覚として『なんでもかんでも物はお金なんだ』といった価値観を持っているのであれば、なかなか危険な考え方ではないでしょうか。物に対するありがたみがどこか欠けているような気がします」
ゆたぼんが昨年3月に小学校の卒業証書を破く動画を投稿して以降、YouTube上でゆたぼん親子に異論を唱えてきた小川氏。自らに批判的な“匿名のアンチ”に猛反発し続ける幸也氏に対して、実名や顔を明かし真っ向から思いを伝えようとしてきた。いっぽう、ゆたぼんのクラファン企画は「学ぶ機会として非常に有意義だと思う」と賛同し、「直接会って意見を伝えるチャンス」と捉え支援したという。