■盟友・小栗は毎年、「芸事の神様」詣で
1月2日、松潤は複数メディアのインタビューでも小栗との最近の交流をこう語っている。
《よく話はしていて、アドバイスをもらうというより、互いの近況を伝え合うような感じです。大河の主演という立ち位置じゃないと伝わらない話もある。そういうのを気にせず話せる相手がいるのも面白い》
前出の制作関係者はこう語る。
「大河の主役を演じるにあたり、お2人とも改めて日本史を学び直したそうです。北条義時や徳川家康が登場した過去の大河ドラマも見直すなど、新たな気づきがあると意見交換をしたといいます。また、お2人とも信心深い方ですから、お参りした歴史的な寺や神社なども話題にしているとか」
松潤は今回、徳川家康を演じるにあたり、クランクイン前の一昨年9月、家康が眠る静岡市の久能山東照宮を参拝している。
「物語は松本さん演じる家康が今川義元(野村萬斎)から金色の鎧を授かるところから始まります。金陀美具足と呼ばれる本物は、久能山東照宮の博物館に飾られています。松本さんは東照宮のほかにも、家康ゆかりの各地の寺院を自ら訪ね歩いたと聞いています」(前出・ドラマ関係者)
名古屋ロケの合間にも家康生誕の地・岡崎城などを訪れたという。
「共演する山田裕貴さんと岡崎城近くの龍城神社で合流して巡ったそうです」(前出・ドラマ関係者)
小栗も『鎌倉殿の13人』の撮影前に北条義時の墓所跡や北条氏ゆかりの寺院を訪ね歩いたというが、実は彼には10年来訪れている最強“パワスポ”寺社があったーー。
昨年12月19日に放送された『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)で、27歳のときに舞台の本番中、体調不良で倒れたことを振り返り、こう語ったのだ。
「1回倒れたことがあって僕……。『髑髏城(の七人)』のとき。朝起きたら全身に力が入らなくて。シャワーを浴びれば治るだろうと思ってシャワーを浴びたら、頭がどこにあるかわからない。
お医者さんから若年性更年期障害と言われて。あの時は身体が壊れちゃったんだなと思いましたね。で、神頼みでいろんなところでいろんな人に聞いたら、奈良の『秋篠寺』に伎芸天という芸事の神様がいる、と。その年以来、毎年必ずお参りに行っています」
秋篠寺は奈良時代末期780年ごろ、光仁天皇の勅願によって建立されたと伝えられる。秋篠宮家の宮号ゆかりの地にある古刹で、’94年3月14日に秋篠宮ご夫妻が実際に参拝されたことでも知られる。
「国宝に指定されている本堂にある伎芸天像はヒンズー教の舞踊神“シバ神”の流れをくむものです。そのため、芸の上達を祈願する芸術関係者や有名人が訪ねるようになりました。優しい笑みを浮かべ涼しい目で頭を傾け、腰をひねる華麗な姿を作家の堀辰雄さんがギリシャ神話の女神ミューズにたとえ絶賛。『紀子さまに似ている』と報じられたこともありました」(地元紙記者)
秋篠寺の近隣住民はこう語る。
「昔はこの寺で映画やドラマの撮影もあったんですよ。山本陽子さん、島田陽子さん、北大路欣也さんもいらっしゃいました」
同寺の住職に話を聞いた。
「実際に私がここで(小栗さんに)お会いしたというわけではないのですが、いらっしゃった話は聞いております。芸事の仏様ですのでね、(小栗さんと)近しい立場の人もお参りしているかもしれません」
若き小栗の窮地を救った伎芸天。その後の活躍は言うまでもない。
「『鎌倉殿』の成功により、局内では早くも小栗さんの2度目の大河主演も検討されているといいます。奈良には家康公の墓と位牌がある西照寺もありますし、松本さんが秋篠寺を詣でることもあるかもしれません」(前出・制作関係者)
小栗の大河の“御利益”は親友・松潤にもバトンタッチされそうだ。