■「先生のそばにおること悪く思わんといてくださいね」
そうした史子の積極的な行動の矛先は、舞にも向きはじめる。
13日の放送回では、貴司は自分の新しい短歌に目を通した舞に「ごめん、わかりにくいか」とためらう。すると史子は「見せていただけます?」と割り込み、短歌を一読し「本歌取りですねぇ」と嬉しそうに言ったのだ。
短歌に詳しくない舞が「ほんかどり?」と聞くと、「平たく言えばオマージュです。有名な歌の一部を使って新しい歌を作ることです」と解説。貴司から「わかるん?」と聞かれると、「フフフ。もちろんです」と得意げな表情を浮かべた。
浮かない顔をした舞は店を後にするが、店に忘れた傘を持った史子が追いかけてくる。2人きりになったところで、史子は舞にこう“宣戦布告”したのだ。
「今、梅津先生は歌人として一番大事な時期です。素晴らしい第一歌集を出していただくために、私も精いっぱい支えたいなと思ってます。せやから、先生のそばにおること悪く思わんといてくださいね」
15日の放送回では、貴司の両親が営むお好み焼き店にも姿を現した史子。驚くべきことに、すでに貴司の母・雪乃(くわばたりえ)とも顔見知りに。雪乃に貴司の状況を伝え、2人分のお好み焼きをテイクアウトして帰るのだった。