現在、ワールドツアー中の米ロックバンド「Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)」。2月19日に東京ドームで来日公演が開催され、約16年ぶりの単独公演が実現した。
2019年にギタリストのジョン・フルシアンテ(52)が復帰した記念ツアーとあって、チケットは全券種売り切れるなど、待ちわびていたファンも多かった本公演。しかし、そんな記念すべき日に水を差すような出来事が起こり、ファンが“阿鼻叫喚”の事態になっているという。
それは、会場外で行われたグッズ販売会場でのこと。東京公演では午前10時に販売開始されたが、その数時間前から長蛇の列をなしていたという。
「午前8時台にはすでに列ができており、販売開始時点で並んでいた人は2000人を超えていたそうです。チケットを持っていなくても購入可能だったので、観客以外のファンも来ていたのではないでしょうか。あまりの待ち時間の長さに、SNSでは《ローリング・ストーンズ以来》との声もありました」(来場したファン)
だが、混乱をきたしたのは待ち時間だけではなかったようだ。グッズ購入者のなかに“転売ヤー”が混じっていたのだ。
実際にフリマサイト「メルカリ」を覗いてみると、東京公演で販売されたツアーグッズが多数出品されている。高額なものだと、15000円で販売されていたスウェットのトップスが45000円に。9000円で販売されたロングTシャツも36000円の値段がつけられている(20日14時現在)。
転売ヤーが横行してしまった背景について、前出のファンは憤りを込めて言う。
「そもそもグッズの購入制限がなかったので、30分で売り切れた商品もありました。しかも今時、購入制限も設けられていなかったので、お金さえあればいくらでも購入できる状況だったんです。なかには100万円分購入したという人の目撃情報もあり、実際に買い占めをする人に対して列の後方から怒号も聞こえてきました。待ち時間が長かったのも、会計に時間がかかる現金対応が影響しているのではないでしょうか。東京ドーム内のフードやドリンクの売店は現金不可であるだけに、違和感を覚えましたね」
転売ヤーはもちろん、買い占めが可能になってしまう状況を作った運営に、SNSでは怒りの声が相次いでいる。
《レッチリ物販、転売ヤーが湧いたせいで1番欲しかったロンT・パーカー買えんかったぞ………》
《レッチリのグッズ転売酷いなー、チケットなくても買えるのと購入制限ないから地獄じゃん》
《レッチリの物販に来てる転売ヤーくたばって…ほんと… 運営もこうなるの分かってて何で何の制限もしなかったの?》
《レッチリの物販やばすぎる。買う方も買う方だが売る方も大概だわ。爆買い転売ヤーを排除するために個数制限するべきだろ》
ファンたちの嘆きを受けて、21日予定の大阪公演では何らかの対策が講じられるだろうか。