「家宅捜索する必要ある?」
複雑な表情を浮かべながらこう語ったのは、元雨上がり決死隊の宮迫博之(52)。3月24日に配信されたYouTubeの動画「宮迫博之のサコるニュース」の中で、世間を騒がせている“ガーシー”こと東谷義和容疑者(51)について言及した。
現在、ドバイに滞在しているというガーシー容疑者。YouTubeなどを通して著名人を中傷したなどとして、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)などの容疑で逮捕状が出ており、これを受けて外務省は3月23日に旅券返納命令を出した。期日までに従わない場合、パスポートが失効されて強制退去処分される可能性がある。
さらに24日の朝、警視庁による兵庫県伊丹市にある実家への家宅捜索に対して、ガーシー容疑者は「頼むからオカンは勘弁してください」などと泣きながら懇願する様子をSNSでライブ配信していた。
そんなガーシー容疑者への家宅捜索に対して、動画の中で宮迫は冒頭のコメントに続けて「何かあった時に両親とかに取材行かれるのはめちゃくちゃ嫌」と、不快感を露わに。さらに「ガーシーを庇うわけではない」としながらも、「(ガーシーの母は)一般の市民の方ですから。すごい精神的にしんどいことだし、これはちょっとタブーだったんじゃないのかなって思いますね」と、警視庁の捜査に対して否定的な考えを示した。
「家宅捜索とは、犯罪の証拠収集を目的に行なわれるものです。2021年末に出国するまで、ガーシー容疑者は実家を居住地としていましたし、動画収益も一部は妹名義の口座を介していたといいます。なにより当人が国内不在ですから、実家への家宅捜索を警視庁が行うのはなんらおかしなことではありません」(社会部記者)
こうした背景があるにもかかわらず、警察の捜査を否定するような宮迫に《じゃあどこを捜査しろって言うんだ》《マスコミの取材と勘違いしてない?》など、ネット上では批判の声が相次いだ。
ところが、こうしてガーシー容疑者を”擁護”する有名人は宮迫だけではない。
26日に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)のなかで、俳優の武田鉄矢(73)はガーシー容疑者の著名人を中傷した容疑について、「人の悪口言ったってやつでしょ。我々は陰でいくらでも言ってますから」とした上でこう持論を展開した。
「だけど、公に言わないと、言ったって、それだけの差で国際指名手配で、え? パスポート取り上げられるんですか? どう考えたって、法のなんか秤があったら合わないんですよ!」
さらに27日には、“青汁王子”こと三崎優太氏(33)もTwitterにこう綴っている。
《一夜にして「ガーシー議員」から「ガーシー容疑者」にニュースでの呼称が変わった。これが国家権力の反撃の合図だったのだと思う。その日からガーシー元議員は社会共通の悪の象徴に変わった》
《日本を捨てて生きていくって相当苦しいと思う。「いつでも帰れる海外移住」と「二度と帰れない海外移住」では訳が違う。生まれた国を捨てて生きることほど辛いことはない》
こうしてガーシーを次々と”擁護”する有名人らだが、彼らには“共通点”があると週刊誌記者は言う。
「宮迫さんは’19年の反社会勢力との闇営業問題で『金銭の授受はなかった』と、一度は虚偽の説明をしたことがきっかけとなって、吉本興業を退社しYouTuberへ転身。しかしその後もプロデュースする焼肉店『牛宮城』でも、資金繰りや取り扱っている牛肉について、たびたび虚偽の発言が明らかになり批判が殺到しています。
武田さんも『ワイドナショー』での発言がたびたび炎上しています。20年2月に選択的夫婦別姓制度について『姓を変えるわずらわしさが結婚の関係』と発言し、昨年6月にも吉川赳衆院議員の“パパ活疑惑”報道について『この人には人生の中でムラムラが来る時がなかったんですよ。過去に』などと断言。同年11月の米中間選挙特集でも、共演者のコメントを無理やり遮って前回放送と全く同じ質問を繰り返すなどしたことで、ネット上で批判が相次ぎました。
青汁王子については、’19年に自身の会社へ約1億8,000万円の脱税容疑がかけられ逮捕されてから、派手な私生活を公開して注目を集めていました。そもそも自身のYouTubeチャンネルに出演させるなどガーシー容疑者と親交が深い。昨年12月にも、淋病に感染したとTwitterで明かして、様々な女性や風俗店から拒否反応を示されたことなどを赤裸々に投稿し、批判的な声を集めていました」
世論に逆行する“炎上有名人”たちからの熱い援護はガーシー容疑者にとって追い風となるのか、それとも――。