「14年ぶりに優勝を奪還し日本中が歓喜に包まれたWBC。日本戦の放送は3月9日の中国戦を皮切りに全7試合が中継放送され、すべて平均世帯視聴率は40%超え。3月22日のアメリカとの決勝戦の平均世帯視聴率は平日午前中にもかかわらず42.4%を記録していました」(テレビ局関係者)
“高額”といわれる放映権を買い取り、試合中継をしたのはTBSとテレ朝だが……。
「映像使用料が高額なため、地方局では実際の試合映像が使えず、静止画やおもちゃの野球盤を使って試合展開を説明するなどしていました」(前出・テレビ局関係者)
そんななか、試合の映像を使えるため頻繁に取り上げていたのがTBSだという。
「『ひるおび』では、優勝から1週間が経った3月29日の放送でも試合映像を流し、白井一幸ヘッドコーチを呼んで裏話を聞くなど、WBCに時間を割いていました。しかし、これに対しネットには批判的な声もあがっていました」(情報番組スタッフ)
SNSでは、
《WBC終わってもひるおびは延々と野球の話してて笑う》
《まだWBC引っ張ってる》
《余韻に浸るのもいい加減にしとけ》
《そろそろWBC取り上げるのやめませんか、って言える人、TBSにいないの?》
《もう情報番組じゃねぇよ…野球番組だろ…》
など、厳しい声が……。しかし、そこにはテレビ局の事情もあるという。前出の情報番組スタッフは続ける。
「高額で放送権を買い取った以上は“他局にできないWBC報道を!”という執念めいたものはありますね。実際、『ひるおび』の視聴率は上がっています。関東地区の記録では、WBC後も『ひるおび』を放送している時間帯の“平日の平均世帯視聴率”はWBC前から同番組比で約5%上昇しています。占拠率(※視聴全体を100とした際の各局の割合)は、10%以上も増えた時間もあります」
同じくTBSの『Nスタ』3月29日放送では、井上貴博アナウンサー(38)が「WBCは“もうお腹いっぱい”という方もいらっしゃると思いますが…」と一言添えて報道していた。
「野球熱が続く人、そうでない人がいるのは仕方ないものの…結局、“視聴率”には抗えないのかもしれませんね…」(前出・情報番組スタッフ)