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人気漫画『ちはやふる』などで知られる漫画家・末次由紀氏(47)が5月7日、過去に映画館で体験した座席にまつわるエピソードをツイッターに投稿し、ネット上で思わぬ論争が巻き起こっている。

 

末次氏の投稿したエピソードは、映画館の指定席が家族全員分横並びで取れなかったため、別の客に「1席ずれて頂けませんか」とお願いしたところ、その相手がアーティストのつんく♂(54)だったという内容。

 

《ドラえもんの映画を見に行った時、家族6人で5席とれたけど間3席別の方をはさんで1席しか取れなくて、まぁそこに夫か私が座ればいいか…と思ってたんです。でもダメ元でその三名の方の一人に「1席中央側にずれて頂けませんか…」と厚かましくもお願いしたら、それがシャ乱Qのつんくさんで》

 

《つんくさんは私たちがファミリーのかたまりであることを察して、すぐ一席ずれて下さいました。ありがたかった。もちろん離れた席で映画を見ることも出来たけど、有名な方なのに腰が低く、その柔軟さと笑顔にホッとしました。なんとなく今思い出し、お礼を言いたくなりました。ありがとうございました》

 

一見すると有名人同士の心温まるエピソードなのだが、ネット上では思わぬ論争へと発展した。事前に予約した指定席にもかかわらず座席交換を依頼することは、断った場合の上映中の気まずさを考えると断りにくいため迷惑であるといった声が多数上がった。

 

《私も譲るかな。でも、快くではなく仕方なくって感じで》
《何だかこう言われると、快く譲るっていうより譲らざるを得ない状況って思ってしまう…。断ったらそこから数時間ずっと無駄に気まずい思いさせられるじゃん。嫌でも断れないじゃん。そんなん予約の意味なくね》
《座ってる側から「譲りましょうか?」って言われるならまだしも、突然子連れに言われたら渋々譲るしか選択肢ないですよね》
《これ映画好きな自分からしたらめっちゃ嫌ですね。公開を心待ちにして、自分的にお気に入りの席があるから。何日も前から予約する訳ですよ。断ったら2時間ずっとブツブツ言われそうだし、お願いに見せかけて強要ですよね》

 

一方で、つんく♂の思いやりに対する賞賛や家族連れへの理解を示す声も多数あった。

 

《凄い偶然ですね! お相手がつんくさんじゃなくても素敵なお話ですけど有名な方が笑顔でご対応下さったことで更に心が温まりました。何事も笑顔で応えるって大切ですね》
《私がその場にいたら、喜んでずれます! 1席ずれるだけでこんなに感謝してくれるなんてお安い御用…っていうか自分から気づけたらもっといいな》
《自分なら、家族連れだと判断した時に、率先にして席をかわりましょうか?と尋ねる。
コメントを読んでみたけど、世知辛い世の中になったもんだ。皆んな心に余裕が無いんだね…》

 

個々人の思いはそれぞれなので正解はなくとも、客同士の座席の交換について映画館側としてはどのような見解なのか。「TOHOシネマズ」「109シネマズ」「イオンシネマ」の大手シネコン3社に問い合わせたが、3社とも「コメントは控えさせていただきます」と回答は得られなかった。

 

「もちろん原則として座席指定なので買ったところに座ってもらうのが基本ですが、今回の件はお客様同士が納得されているならばあえて問題にする必要もないということでしょう。今後、それでトラブルなどが頻発すればルールを厳格化することはあるかもしれませんが、映画館側としては、皆様に気持ちよく映画を鑑賞していただきたいということに尽きると思います」(映画館関係者)

 

この論争、単に譲る・譲らないの話ではなく、いかに相手を思いやり配慮できるかということなのかもしれないーー。

出典元:

WEB女性自身

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