5月18日の午前10時過ぎ、歌舞伎俳優・市川猿之助(47)が両親と東京・目黒区の自宅で倒れているのが見つかった。
報道によると、意識がもうろうとした状態で倒れている猿之助を、迎えにきたマネージャーが発見し119番通報。猿之助が倒れていたのは地下の自室で、発見場所の近くに遺書のような書き置きが見つかったという。
「発見当時、猿之助さんの両親は別の部屋で倒れていたそうで、父親は意識不明の重体、母親は現場で死亡が確認されました。猿之助さんは搬送時に意識があったそうで、現在は命に別状はないようです。しかし父親は助からず、両親ともに亡くなってしまいました」(スポーツ紙記者)
現在、5月28日まで上演される東京・明治座での「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」に出演中だった猿之助。だが緊急搬送を受けて、明治座は18日昼の部を休演すると発表した。
’12年に「四代目 市川猿之助」を襲名した猿之助は、二代目市川猿翁(83)が始めたスーパー歌舞伎を受け継ぎ、’15年10月に人気漫画『ONE PIECE』を上演するなどエンターテインメント性を追及してきた。最近では’20年7月にドラマ『半沢直樹』(TBS)で従兄の香川照之(57)と共演を果たし、お茶の間の人気を博したことも記憶に新しい。
5月3日から出演している自身の名前を冠した「市川猿之助奮闘歌舞伎」には、夜の演目「御贔屓繫馬(ごひいきつなぎうま)」で香川(市川中車)も配役に名を連ねている。香川といえば昨年8月に性加害疑惑が報じられて以降、レギュラー番組やCM、ドラマなど相次いで降板。テレビ復帰は絶望的だと見られていたが、そんな香川に手を差し伸べたのは猿之助だった。
「中車さんは、昨年12月の『十三代目市川團十郎白猿襲名披露』で舞台復帰を果たしました。来月上演される『六月大歌舞伎』では『傾城反魂香』の演目で主役に抜擢され、猿之助さんと夫婦役を演じる予定です。
もともと中車さんは俳優業で多忙ということもあって、歌舞伎作品への出演数は多くありませんでした。ですが、スキャンダルによってテレビでの仕事を失った彼を気にかけ、復帰の手を差し伸べてきたのは猿之助さんです。演技で評判を落とすと猿之助さんの顔をつぶすことになってしまうので、中車さんは必死で取り組んでいるそうです」(歌舞伎関係者)
家族3人に外傷はなく、遺書のようなものも置かれていたことから心中を図ったとも報じられている猿之助。あまりにも衝撃的な事件の全容解明が急がれるなか、ネット上では悲痛の声が相次いでいる。
《本当に無念。なぜ思いとどまらなかったのか》
《猿之助さん……悲しいんだけど 悲しすぎるんだけど》
《ご両親が亡くなられて猿之助さんだけが生き延びて、これからが心配になります。 体も心も回復されることを願います》
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