■「グラビアは本当にやってよかった」
確かにここだけを読むと、吉岡はグラビア仕事に対して消極的だったと捉えられそうだ。しかし「She is」での吉岡の発言には続きがある。
《脱ぐことに意味があると思っていました。嫌なんだけど、自分の夢をつかむために、それをやってほしいと求めてくれる人がいる以上、その人たちに応えるのが私の生き方だということに抗えなかったんです》
《人に染まるんじゃなくて自分の色に染めたいような人間だったら、グラビアはやっていなかった。でも、誰かに染められたい以上は、これもやらなければと思ったんです。だから、自分で選んだという自信はあります》
《今となっては、グラビアは本当にやってよかったです》
つまり、吉岡はグラビアに対する抵抗はあったものの自らの意思を持ってグラビア仕事に取り組んだ結果、「やってよかった」と今では思っているようだ。「私は水着姿なんて絶対出したくなかった」という箇所と、文章全体を鑑みると発言の趣旨は大きく異なっている。
■「グラビアの話、なんかどんどん違う方に話が拡散してて……」吉岡の困惑
実は過去にも、この「私は水着姿なんて絶対出したくなかった」という発言が切り取られた上で、ネットで波紋を呼んでいた。’18年1月、「文春オンライン」にアップされたインタビューでも吉岡は《グラビアの話、なんかどんどん違う方に話が拡散してて、すごく困ってるんです。全然言いたいことと世間で書かれてることが違っていて》と前置きした上で、《グラビアの仕事をさせていただいたことは今でも感謝してるし、あの時間がなかったら今の自分はない。そのぐらい、やってよかった仕事だと、胸を張って言えます!》と明かしている。
吉岡にとって、いまやグラビア仕事は糧と言えそうだ。