多くの期待の声が寄せられている、8月31日からNetflixで独占配信が開始される実写ドラマ版『ONE PIECE』。とはいえ、実写化される漫画は少年漫画ばかりではない。
今春のドラマでは、橋本環奈(24)や山田涼介(30)が主演を務める『王様に捧ぐ薬指』(TBS系)は同名の少女漫画が原作。今年3月に公開された、なにわ男子・高橋恭平(23)と畑芽育(21)が主演を務める『なのに、千輝くんが甘すぎる。』も1巻発売直後に異例のスピードで重版がかかった同名の大人気少女漫画が原作だ。こちらは、興行収入10億円を突破するヒットとなった。
しかし、どんなに人気のある作品であっても、いざ実写化されると視聴者の期待する世界観が表現しきれず、酷評を受けるものも。果たして、少女漫画におけるファンの期待を超える実写化作品とはどんな作品なのか? ファンの期待を超えられなかったのはどのような作品なのか? そこで、今回は『少女漫画原作』の映画やドラマを対象に、「期待以上だった実写化作品」と「がっかりした実写化作品」についてアンケートを実施。今回は「期待以上だった実写化作品」の結果を公表する。
3位に選ばれたのは、『君に届け』。’05年から「別冊マーガレット」で連載を開始し、当時10代の女の子を中心に人気を集め、’10年には「ファン待望の国民的ラブストーリー!」と大々的に銘打って実写映画が公開。
原作にそったストーリー性はさることながら、主演である多部未華子と三浦春馬さんのキャスティングに好感触を持つ人は多く、本作品のために書き下ろされたflumpoolの主題歌にも心を揺さぶられたという声が多かった。
《三浦春馬と多部未華子の演技がよく主題歌も大好きだから》
《主役の男女どちらもイメージぴったりの配役だった》
《風早くんがイメージ通り》
《主題歌も良く内容もよく真剣に観てしまった》
2位に選ばれたのは、『花ざかりの君たちへ』。’96年から漫画雑誌「花とゆめ」(白泉社)で連載を開始し、単行本全23巻は’07年時点で売り上げ1300万部を超える大ヒット作品だ。フジテレビの連続ドラマとして実写化され、『花ざかりの君たちへ〜イケメンパラダイス〜2007』というタイトルで、’07年7月から9月まで放送された。
日本中のイケメンが集まる全寮制男子校に、主人公である帰国子女の堀北真希(34)が性別を偽って編入する、という学園青春ラブコメディー。その他の登場人物は、小栗旬(40)や生田斗真(38)、水嶋ヒロ(39)……など。設定どおり”イケメン”ばかりを集めた本作品には、キャスティングを評価する声が多く寄せられた。
《漫画より面白かったから》
《堀北真希がめちゃめちゃはまり役だった》
《小栗旬がピッタリだった》
《生田斗真の中津が良かった》
《水嶋ヒロがかっこよかったです》
そして、2位に大差をつけ1位に選ばれたのが『花より男子』。少女漫画雑誌「マーガレット」で’92年に連載を開始し、単行本全37巻の累計発行部数はなんと6100万部を突破(2015年時点)。テレビドラマ以外にも、アニメや海外での実写ドラマにもなるほどの大人気作品だ。
ストーリーの舞台は、お金持ちばかりが通う名門私立高校。主人公である庶民の牧野つくしは入学して早々、いじめられている友人をかばったことで、「F4」と呼ばれる学園を代表する御曹司たちと衝突してしまうことに。しかし、繰り返されるいじめに“つくし根性”で立ち向かっていく牧野の姿を見て、F4のリーダーである道明寺司は少しずつ心が惹かれていく……というラブコメディーだ。
’05年に放送されたTBS版テレビドラマは、平均視聴率は19%を超える大ヒットを記録。他の作品同様にキャスティングを評価する声もあった他、あまり現実的でない世界観にもかかわらずその再現度の高さを称賛する声も多く上がった。ちなみに、本作は「がっかりした実写化映画」でも1位を獲得。それだけファンが多い作品ということなのだろう。
《出演者たちがピッタリで演技も上手だった世界観を壊さずに上手く話数に収めてて最高だった!》
《男優さん達が皆ピッタリのイメージだったので》
《井上真央ちゃんがつくしにぴったり!》
《松潤、小栗旬、がよかった》
《お金持ちばかりが出てくる話でも、完全に再現されていて漫画の世界観そのままだったから》
《主演の井上真央がかわいかったし、富豪の世界観もピッタリだった》
今後、“花男”越えの実写化ドラマは現れるのだろうかーー。漫画の実写化から、目が離せない!
【期待以上だった少女漫画の実写化作品】
1位:花より男子(’05年ドラマ版)
2位:花ざかりの君たちへ
3位:君に届け(’10年の映画版)
4位:NANA
5位:俺物語!!
6位:ホットロード
7位:ハチミツとクローバー(映画版)
8位:ひるなかの流星
9位:ラブ★コン
10位:アオハライド
10位:青空エール
10位:ヒロイン失格
10位:となりの怪物くん
調査日:2023年6月28日
調査対象:15歳以上の男女400人
調査方法:WEBでのアンケート(クロス・マーケティングのセルフアンケートツール『QiQUMO』を使用)