市川猿之助容疑者(47)が自殺ほう助で逮捕されたことを受け、6月28日、NHKは有料配信サービス「NHKオンデマンド」での猿之助容疑者が出演していた番組の配信を停止することを発表した。
母の自殺を手助けしたとして、27日に逮捕された猿之助容疑者だが、配信停止の対象となったのは、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(22年)をはじめとした8作。5月26日に映画版が公開された『岸辺露伴』シリーズのドラマ版も一部配信停止となった。
「『岸辺露伴は動かない』は高橋一生さん(42)主演でドラマ化された人気作。映画の興行収入は公開24日で10億円を突破しました。
ドラマ版は20年から22年にかけてNHKで放送されました。猿之助さんが出演していた第5話、第6話が配信停止となります」(スポーツ紙記者)
実は高橋と猿之助容疑者は、自他ともに認める親友だった。
「08年に蜷川幸雄さん演出舞台『から騒ぎ』で、高橋さんは女性役を演じました。男優だけでシェイクスピア劇を演じるというもので、髙橋さんには小出恵介さん(39)とのキスシーンもありました。
このとき、高橋さんが女性役の助言を求めたのが猿之助容疑者。歌舞伎で女形もこなす猿之助さんは、“男性が女性役を演じるには女性以上に女性らしく見せる必要がある”と、型から入る演技を提案したそうです」(舞台関係者)
2人の出会いは07年。大河ドラマ『風林火山』での共演がきっかけだった。
「当時猿之助さんは“亀治郎”を名乗っていたため、“亀ちゃん”“いっちゃん”と呼び合うそう。高橋さんが運転するバイクの後ろの猿之助さんを乗せて走るなど、私生活でもよく会っていたといいます。高橋さんは猿之助さんに“上品な人”という第一印象を持ったそうですが、『酒にあまり強くないから、酔うとふにゃふにゃになってかわいい』と、仲の良さを語っていました。猿之助さんも、表裏のない性格の高橋さんには心を許していたようです」(前出・舞台関係者)
『岸辺露伴』での共演時には、「今や日本を代表する俳優になられた一生こと、いっちゃんとまたお芝居できるならと喜んで受けさせていただきました」とコメントしていた猿之助容疑者。しかしそれも配信停止となり、出会いのきっかけだった「風林火山」も配信停止に……。親友との思い出の作品にまで傷をつけることとなった。