「7月末に原宿警察署から保釈された猿之助被告は、そのまま入院してメディアの目から逃れましたが、一連の流れはすべて香川照之さんが手配したそうです。その直後、猿之助さんと面会をして、今後の裁判のことや金銭問題、澤瀉屋の今後について話したと聞いています」(後援会関係者)
両親に対する自殺ほう助の罪で起訴された市川猿之助被告(47)は現在、都内の病院に入院中だ。猿之助被告は逮捕後の聴取に対して「両親が自殺する手助けをしたことに間違いありません。3人で自殺することになったのは私に関する記事が週刊誌に掲載されることが引き金となった」などと話していたという。歌舞伎関係者は言う。
「実刑となれば、猿之助さんの復帰の道は完全に閉ざされてしまいますが、保釈された現状では執行猶予の可能性があります。猿之助さんは完全引退する意向を固めているそうですが、松竹は“今後は裏方として、ペンネームで脚本だけでも書いてくれないか”と願っているといいます」
8月2日、松竹は来年2月~3月に東京・新橋演舞場で予定していたスーパー歌舞伎II『鬼滅の刃』の上演を見合わせると発表した。猿之助被告が出演と総合演出を務める予定だった舞台だ。
「香川さんは違う演目で、その期間の新橋演舞場を満杯にする方法を模索しています。7月は市川中車として、歌舞伎座で猿之助さんの代役を務めましたが、半分も席は埋まらず、実力不足を露呈させてしまいました。團子くんもまだまだこれからです。香川さんとしては澤瀉屋が崩壊するのだけは避けたい。團子くんに五代目猿之助を襲名させるために、香川さんも必死です。
そこで香川さんは、今の猿之助さんが座頭になってから端役に追いやられ、外に飛び出して行った猿翁さんの弟子たちに、“父がまだ生きているうちに戻ってきてくれないか”と次々に声をかけているそうです」(前出・後援会関係者)
猿之助は『スーパー歌舞伎II』を手掛けるにあたり、人気・実力のある若手を積極的に登用していた。そのため、澤瀉屋の古参の役者が次々と去っていた経緯がある。
「まずは『VIVANT』に出演している市川猿弥さんと市川笑三郎さんを今秋から本格的に澤瀉屋に呼び戻すそうです。喜多村緑郎さんや河合雪之丞さんも戻るのは時間の問題だと思います。
昔の全盛期の澤瀉屋の面々を“土下座”も辞さない低姿勢で集め、中村隼人さんと團子くんのWキャストで、猿翁さんの傑作『ヤマトタケル』を再演したいと目論んでいるようなのです」(前出・後援会関係者)
父の威光を借りた香川の“土下座”秘策は実るのだろうか。