甲子園の汗と涙が光る夏。猛暑や大雨に見舞われ、外出を避けた人も多かったのではないだろうか。夏の在宅時間を熱くしたドラマも多いなか、視聴者をがっかりさせてしまった作品もあるようだ。
そこで本誌は、夏ドラマで「見るのをやめた作品」についてアンケートを行った(8月18日~8月21日)。
残念ながら視聴者の期待に応えきれなかったのは、どの作品だろうか……。
同率第2位となったのは『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ系)と『トリリオンゲーム』(TBS系)の2作品。
『こっち向いてよ向井くん』で、赤楚衛二(29)が演じるのは、33歳10年彼女無し、恋愛の仕方を忘れてしまった男子・向井くん。久しぶりに恋をしようと意気込むもすれ違い、自分の勘違いや正義を顧みる日々を送っていく。結婚や恋愛だけが人生の幸せではないこの時代に、家族や友人、生田絵梨花(26)演じる元恋人との関わりの中で、恋愛のゴールとはなにかを探していく新しいラブストーリーだ。
恋愛をしようと試みるも幾度も失敗していく主人公の姿に、《展開が読めてしまってやめました》(40代女性/会社員)と離脱する人が。また赤楚の恋愛ドラマらしい演技やシチュエーションを期待していた視聴者も多く、《本質的なストーリーが全然進まず、面白みが感じられなくなってしまった》(40代女性/会社員)と落胆の声も寄せられた。
『トリリオンゲーム』は、欲望のためには手段を選ばない優れた話術の持ち主・ハルと、パソコンスキルに秀でているがコミュニケーションが苦手な男・ガクがタッグを組んでゼロから起業、1兆ドル(トリリオンダラー)を稼ぐという夢に向かって猪突猛進していく破天荒物語である。正反対な二人のハルを目黒蓮(26)、ガクを佐野勇斗(25)が演じている。
目黒蓮出演の過去作品の評価が良かっただけに《テンポがよくてストーリーも面白いけど、目黒くんの演技がわざとらしすぎてちょっと見ていられない》(30代女性/会社員)とハッタリをかます演技に辛口な評価も。対照的な二人の役柄に《俳優さんの組み合わせはとても面白いはずなのに、それぞれの役どころのセリフも、わざとらしく感じてしまう》(40代女性/会社員)と、演者の良さを生かし切れていないと感じる視聴者もいたようだ。
そして1位となってしまったのは、月9『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)。夏の海を舞台に男女8人の恋愛模様を描く月9王道のラブストーリーである。海の町で生まれ育ちサップのインストラクターとして働く主人公を森七菜(21)が、一流大学を卒業し大手建築会社に勤める優等生を間宮祥太朗(30)が演じるほか、神尾楓珠(24)、吉川愛(23)などの若手俳優が出演している。
美男美女の恋愛感情が交差する展開に《青春すぎた》(20代女性/無職)《キラキラすぎて学生が見るドラマには適していると思った》(20代女性/会社員)など眩しすぎると感じる視聴者が続出。一方で、学歴や収入の格差が描かれる場面も多く《それぞれのキャラクターの設定等が不自然》(30代女性/会社員)《設定や台詞も古臭くてツッコミどころ満載》(30代女性/パート)とがっかりしてしまったという意見もあった。
夏とともに終わりに近づく今期のドラマ。いったいどの作品が最後まで視聴者をつなぎとめられるのか……。
最終結果はこちら。
【夏ドラマの中で、「視聴するのを途中で辞めた」作品は?】(複数回答可)
1位:『真夏のシンデレラ』15.3%
2位:『こっち向いてよ向井くん』9.7%
2位:『トリリオンゲーム』9.7%
4位:『VIVANT』8.3%
5位:『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』6.9%
5位:『ハヤブサ消防団』6.9%