■「今後は私が澤瀉屋を背負っていかなければ」
さらに市川猿之助被告(47)の“一家心中”事件以降、“歌舞伎で生きる”という決意をより強固なものにしたようだ。
「事件直後、香川さんは楽屋で“今後は私が澤瀉屋を背負っていかなければ”と決意表明したといいます。実父である市川猿翁さん(83)のお弟子さんには、今の猿之助さんが座頭になってから、端役に追いやられるなどして去っていった人たちもいました。しかし、香川さんは彼らに『父がまだ生きているうちに戻ってきてくれないか』と声をかけているそうです」(後援会関係者)
心境の変わった香川。次第に、芸にも変化がみられていったという。
「香川さんは、東京・歌舞伎座『七月大歌舞伎』では昼の部『菊宴月白浪』で、猿之助被告に代わって主役・斧定九郎を好演し、初の宙乗りにも挑戦。座頭だった猿之助被告さんを失った澤瀉屋を守るべく奮闘しています。
もともと“芸はまだまだ”と言われていた香川さんですが、激しい立ち回りもあるなか、約1ヵ月間にわたって代役を完走。奇しくも猿之助さんが起訴された日は、千秋楽でした。辛そうな素振りを見せることなく最後まで立派に務め上げたため、客席からはしばらく拍手が鳴り止みませんでした」(後援会関係者)
澤瀉屋を背負う覚悟を決めた香川。市川中車として、再び栄光を築けるか――。