11月23日から公開される北野武(76)の6年ぶりとなる新作『首』。今年5月の『第76回カンヌ国際映画祭』では、‘20年に再婚した18歳年下の夫人を伴ってレッドカーペットを歩いたたけしを記憶している人も多いだろう。
これまでたけしは『HANA-BI』でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を獲得し、以降も『座頭市』『アウトレイジ』など数々の話題作を世に送り出してきた。『首』はそんなたけしが構想に30年を費やした戦国スペクタクル映画だ。
「たけしさんが原作、脚本、監督を務め、これまで多くの作品で描かれてきた『本能寺の変』を独自の視点で描くドラマ。メインキャストとなる明智光秀役には西島秀俊さんが演じ、たけしさん本人は羽柴秀吉役を演じます」(映画担当記者)
一部では「これが最後の北野映画になるのでは」という噂も出ている『首』。しかし、“世界のキタノ”は老いてなお意気込みを見せているようだ。
「9月3日夜、表参道にある老舗のロックバー『レッドシューズ』で行われた音楽イベントにたけしさんがお忍びで来ていたんです」
こう話すのは、ライブ会場にいたファン。ここはかつて日本のミュージシャンはもとより、ローリングストーンズやデヴィット・ボウイなど世界のアーティストが訪れる伝説の音楽バー&ライブハウス。そこにたけしがやってきたというのだ。
「この日は『アクターズナイト』と銘打たれたイベントが行われ、そこには俳優の中村獅童さんと大森南朋さん、そして浅野忠信さんがそれぞれのバンドを率いて出演していました。この3人は『首』の主要キャストで、告知にも“映画公開記念”と銘打たれていました。そのため、会場に入れないほどファンが詰めかけていました」(前出・ファン)
あまり知られていないが、獅童、大森、浅野はそれぞれ音楽活動も行っている。そんな“超大物”の3人によるライブがひっそりと行われていたのだ。
「たけしさんの来場は告知されていませんし、3人ともMCの中で特に触れることはありませんでした。しかし、たけしさんはこっそりと1人で来場。奥にあるVIPルームでライブを楽しんでいたそうです」
3人のステージを見てから、たけしは会場を後にしたという。
“世界のキタノ”の登場に、大物俳優の3人も大いに喜んだことだろう。