発表されて以来、大きな話題を呼んでいるAIタレントが起用された伊藤園のCM。賛否が巻き起こるなか、ある二世俳優が異論を唱えた。
話題となっているのは「お~いお茶 カテキン緑茶」シリーズのテレビCMで、その中に登場された“女性タレント”は生成AIによって作られている。現実には存在しないAIタレントの起用に対して、“不祥事リスクゼロ”“おもしろい”と称賛する声もあった、いっぽう“俳優、モデルの仕事を奪うことになる”と懸念を寄せる人も少なくなかった。
そんななか、10月24日にX(旧Twitter)でこのことについて反応したのが、俳優の平岳大(49)。俳優の平幹二朗と佐久間良子の長男であり、大河ドラマや有名映画の出演経験をもち、現在は渡米し、ハリウッドを中心に活動している平は、こう綴った。
《アメリカでは俳優、作家、映画制作に携わる何十万人が半年間、自らの生活を犠牲にしてでもAIに仕事を奪われる事を拒否してストしているのに、悪びれる事もなくAIで作った俳優をCMに使うこの無神経。凄いとしか言えない》
CMを非難した平だが、今年の5月より始まった、俳優らや脚本家が待遇改善を求めるストライキを起こしている背景があるだろう。
5月2日、脚本家らで構成された全米脚本家組合が、ネットフリックスやディズニー社らなどの制作会社に対し、賃上げや待遇の改善を求めストライキを開始。9月25日に合意に達し一旦の収束をみせたが、俳優やタレントらが所属する映画俳優組合のストライキはまだ続いている。
「脚本家や俳優らの要求の一つに、俳優の活躍の場を奪うAIの使用を制限することがあります。9月に公開した映画の取材会にて、自身もストに巻き込まれた話をしていましたので、より身近な問題として感じているのかもしれません」(映画関係者)
現在、該当の投稿は削除されているが、平のこの意見には賛否の声があがっている。