「未知子さん、入りまーす!」
10月下旬の午後。東京郊外のとある心臓病専門クリニックで、撮影スタッフの声が響いた。
カメラの前に立ったのは米倉涼子(48)。『ドクターX ~外科医・大門未知子~』シリーズ最新作のロケが行われていたのだ。
「米倉さんの代表作であるドラマ『ドクターX』は、これまでのすべてが10月クールに放送されました。昨年は放送がなかったこともあり、今年は新作を期待していた視聴者も多かったようです。続編の公式発表はいまだありません」(スポーツ紙記者)
本誌は9月から10月に『ドクターX』のロケを複数回目撃。じつはすでに再始動していたのだ。
「’24年冬にシリーズ初の劇場版が公開され、フィナーレを迎える予定なのです。米倉さんは長年慣れ親しんだスタッフたちとリラックスした様子で撮影にのぞんでいます」(制作関係者)
米倉といえば昨年、ニューヨークで予定していた主演ミュージカル『シカゴ』を腰痛で降板していたが……。
「今年の春までは、ソファに座れないほど重い症状で、とても映画やドラマが撮影できる状態ではありませんでした。夏になって体調が回復したということで、急ピッチでロケを組んだのです」(前出・制作関係者)
米倉が抱えているトラブルは“腰の爆弾”だけではない。長年所属していた芸能事務所から’20年に独立し、代表取締役として個人事務所を経営しているが、決して順風満帆ではないという。米倉をよく知る芸能関係者が明かす。
「事務所スタッフの退社が相次いでいるのです。社長兼タレントという米倉さんの“ワンマン体制”についていけないのかもしれません。
’21年には、前事務所で約20年彼女についていた敏腕マネージャーを引き抜いたのですが、今年の5月に辞めました。米倉さんと事務所の方針を巡って意見の食い違いがあり、何度か話し合いが持たれたものの、修復できなかったそうです」
’22年1月放送の『TOKIOカケル2022新春SP』(フジテレビ系)にゲスト出演した際、米倉は城島茂(52)から社長業について聞かれ、「人にお願いして出会えた人も、自分の中では違うなと思ったり、向こうが違うと思うことも増えるじゃないですか。難しい」と漏らしている。その後も社員とはうまくいかないようだ。
“社長としての失敗”に頭を抱える米倉だが、ここにきて救世主が現れた。前出の芸能関係者が明かす。
「これまで米倉さんのお母さんだけしか取締役はおらず、実質、米倉さんが一人で事務所を経営していました。しかし、8月1日に新しい取締役としてSさんが就任したのです」
8月1日は米倉の誕生日。彼女はインスタグラムで《色んなものを乗り越えて、もっと新しい事に挑戦出来るように頑張ります!》と綴っている。
S氏とは何者なのか。とある映像会社の経営者が語る。
「出版やエンタメ関連のさまざまな企業で役員を歴任してきた人物です。米倉さんを前事務所のころから映画の製作などで支援してきた人物の知人です。74歳と高齢ですが、企業再建の手腕は衰えていません」
体調も回復し、“老紳士”とともに会社の立て直しに動き始めた米倉。本誌は10月下旬、都内で恋人であるタンゴダンサーのゴンサロ・クエッショ氏と犬の散歩をする姿を目撃。交際も順調なようだ。
仕事も恋も、今度こそもう失敗しない!?