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11月14日、宝塚歌劇団が、9月に急死した劇団員のAさん(享年25)についての調査報告書を公開し会見を行った。取り沙汰されていた劇団内のパワハラやいじめはなかったとし、過重労働が心的負担になり死去の原因となった可能性があると発表した。

 

発端は、今年2月の『週刊文春』による、Aさんが上級生からヘアアイロンを故意に額に押し付けられたという報道。このときから劇団は、一貫していじめの事実を否定している。

 

Aさんが9月30日に自宅マンションから転落死したあとも、劇団は哀悼の意を示すのみで、公演の開催の有無についてのアナウンスを繰り返すばかり。Aさんが亡くなってから一週間経過した10月7日に、ようやく同劇団は、記者の質問に答える形で会見を開き、第三者チームによる調査を開始することを発表した。

 

「調査チーム立ち上げの発表も、世間からの批判が高まったタイミングで行われたような印象で、当時も劇団側の対応が後手後手に回っていると批判が上がっていました。

 

その調査中にも、“上級生からの指導”と称してパワハラが行われていると卒業生の東小雪さん(38)が証言し、様々な週刊誌もハラスメントについて新たな情報を報じ、劇団内部にはいびつな上下関係が存在していることが浮き彫りに。”隠蔽体質”と指摘されている劇団側の都合によらない、真相究明が待たれていました」(舞台関係者)

 

しかし今回の会見でも、「ヘアアイロンで火傷をすることは劇団内では日常茶飯事」などとコメントし、パワハラの事実については終始認めず。具体的な体制の変更は示さないまま、公演を続けていく方針であると発表。さらに、同日に会見を開いていた遺族側がヘアアイロンの件に再検証を求めていることを問われた際に、新理事長に就任予定の村上浩爾取締役(56)が「証拠となるものをお見せいただくようにお願いしたい」とまで発言したのだ。

 

後手後手の対応を続けた挙げ句、遺族側に“証拠”の提出まで求めた宝塚歌劇団の対応には、批判が殺到している。

 

《あの会見で阪急側から遺族とは向き合う気はサラサラなく、今後の歌劇団の在り方を変える気が全くない誠意が全くない事がわかった。時間がかかってしまうのは気の毒だが司直の手に委ね重い扉をこじ開けるべきかと》
《宝塚歌劇団の会見をすべてみました。宝塚ももう終わりだなと思う。過重労働はみとめたものの、いじめ、パワハラはないものとされた。人の命が失われたことを全く感じさせない冷酷な会見だった。最後の遺族側の主張と違うと指摘されたときの「証拠を出していただきたい」という言葉がすべてだろう》

 

当初は劇団側の動向を見守っていたファンも、一連の不誠実な対応に不信感が高まっているようだ。

 

《盲目的なファンばかりではないということ、劇団側は認識して欲しい。余裕でいられるのも今のうち。存続の危機が訪れる日は近いかもね》
《宝塚という組織については私は好意的な方だけど記者会見でのこの組織の保身や隠蔽体質については世間の反感を持たれてもしょうがないと思うな。組織の改善の余地を放棄してるわけだし。宝塚内部のいじめは以前からあったのにパワハラは有りませんとか言われてもな》
《記者会見が酷すぎて、宝塚のXでの宝塚情報アカウントのフォローを次々と外している。
こんな状況で、宝塚を観たいと思えない。こんなことになってしまって悲しいよ。こんなに大きな劇団なのに、パワハラ教育もされない、スタッフも足りない、全て役者のやる気の搾取だけで成り立ってるのありえない》
《保身ではもう生徒は守れません。 良識あるファンに、宝塚ファンであることを恥ずかしいと思わせないでください。異常な集団だと既に思われてます。 厳しい練習とパワハラは全く違います》

出典元:

WEB女性自身

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