公開3日間で約6億1200万円の興行収入、約43万人の動員という大ヒットを遂げ、週末興行収入No.1でスタートを切った、ディズニー100周年記念の映画『ウィッシュ』。公開前から注目を集めていた本作の見どころをディズニー大好き芸人・おべんとばこさんに教えてもらった!
■見どころ(1)とにかく“ヴィラン”がかっこよすぎる!
今回のヴィランは、福山雅治さんが声優を務めたことでも話題のマグニフィコ王。かっこよくて自信に満ち溢れているところが、『美女と野獣』のガストンや『ノートルダムの鐘』のフロロー、『ピノキオ』に出てくるフェローのように女性人気が出るような感じがしました。
また、彼がヴィランになるまでの経緯もちゃんと描かれていて、単なる悪役で終わらないところが深いですね。プロデューサーのファン・パブロ・レイジェス・ランカスター・ジョーンズ氏も「カリスマ性があって魅力的で、なぜ彼が悪役になってしまったのかを描きたかったんです」と話してくれました。
■見どころ(2)昔のミッキーを彷彿とさせる“スター”の愛らしい仕草に注目
ヒロインであるアーシャの願いに応え、天から舞い降りてきた願い星の“スター”。子どもっぽいリアクションやいたずらっぽい仕草が、昔のミッキーとすごく似ていると感じました。
実際、ストーリー・アーティストのダン・アブラハムも「私たちの100周年記念映画の中核にミッキーに敬意を表したキャラクターを据えられれば最高ではないだろうか」と考え、「スターのポーズはミッキーにマッチさせた」と明かしています。
スターとミッキーを重ね合わせながら観てみると、100年の歴史をひしひしと感じることができそうです。
■見どころ(3)過去のディズニー映画のオマージュが盛りだくさん!
さすが100周年記念の作品だけあって、本編中に過去のディズニー映画のオマージュがたくさん散りばめられています。
ネタバレになってしまうので具体的には言えないのですが、それを発見したときの感動は最高ですよ。東京ディズニーランドで、隠れミッキーを見つけたときの気持ちに似ているかな(笑)。
「あ! これってあの映画のあのシーンじゃない?」という風に、自分なりに解釈して楽しめました。2度3度と観直して、そんなシーンを探してみてくださいね。
■見どころ(4)観客の私たちが主人公になれるストーリー
願い星に選ばれた少女アーシャは、主人公でありながらもみんなの願いのために活躍する“縁の下の力持ち”的な役割です。いい意味で従来のヒロインらしくないからこそ、まるで観ている僕たちが主人公になった気分になりました!
クリス・バック監督も、「アーシャは偉大なリーダーになれる素晴らしい人格を持ち合わせているというのに、自分のことをリーダーだと思っていません。彼女は単純に正しいと思うことをしようとしているだけ。それも自分のためだけではなくみんなのためにね」と語っています。
今回の主人公はプリンセスではなくてヒロインというのも、いまの時代に合っているなと思いました。
■見どころ(5)テーマ音楽が今回も最高!
ディズニー映画と言えばテーマ音楽が醍醐味の一つですが、今回も最高の名曲なんです。
『ウィッシュ~この願い~』は歌詞が素晴らしく、印象的で覚えやすいので『アナと雪の女王』の『レット・イット・ゴー ~ありのままで~』のように、みんなが口ずさむ曲になりそうです。
プロデューサーのピーター・デル・ヴェッコ氏も、「ディズニー映画を観ると、幅広い感情が湧き上がってくると思いますが、その感情も一部は音楽から生まれているものなのです。最終的に名曲となった歌の数々は、セリフだけではとても伝えられない深いレベルの感情を呼び起こしてくれますからね」と深いコメントをされていました。
登場人物もストーリーも音楽も、すべてが最高傑作の『ウィッシュ』。まだ観ていない人は映画館へ急いで!
(取材:西岡直美 /(C)Disney)