2023年も数々の有名人が離婚を発表したが、やはり最も大きな衝撃を与えたのは羽生結弦(29)だろう。一粒万倍日の8月4日深夜にSNS上で突如結婚を発表し、日本中を驚かせた羽生だが、11月17日深夜にまたしてもいきなり離婚を発表したのだ。
結婚発表当初、お相手の素性について一切明かしていなかったこともあって報道が過熱。9月中旬には、8歳年上の元バイオリニスト女性・Aさんであることが一部メディアで報じられることに。続けてAさんの地元にある地方新聞社が実名を報じた。
こうした流れを踏まえてか、羽生は離婚理由について、《現在、様々なメディア媒体で、一般人であるお相手、そのご親族や関係者の方々に対して、そして、私の親族、関係者に対しても、誹謗中傷やストーカー行為、許可のない取材や報道がなされています》と説明していた。
離婚発表直後は羽生のコメントに同情の声が相次いで寄せられていたが、和田アキ子(73)が「プライバシーが全くないということ。でもお付き合いしているときから、そういうこと分かっていたと思うんだけど」と19日放送の『アッコにおまかせ』(TBS系)内で発言するなど、徐々に疑問の声が。Aさんの実名を報じた地方新聞社の担当者もメディアの取材に対し、「都合のいいときだけメディアを使い、都合が悪ければメディアのせいにする。これはいかがなものか」と猛反論。
そして、なんと“身内”からも批判がーー。祖母と叔母がメディアの取材に対して、羽生に苦言を呈したのだ。
まず祖母が、11月22日に配信された「現代ビジネス」の記事の中で、結婚について羽生から何も聞かされていなかったことを明かした上で、「私たちには理解できません。(相手について)なんで言わなかったのかなって」「やっぱりゆずは子供ですよ。だからうまく処理できなかったんだなと思います。だって、何にもわかってないんだもん」などとコメント。
叔母も、27日に配信された「文春オンライン」の記事で、Aさんのことを紹介してほしかったと本音を語った上で、「でもやっぱり、ちょっと普通の人じゃなくなってきてるのでね。その辺は私も、芸能界とかスケートの世界とかわからないので、まあそんなもんなのかなと」と突き放すようなコメントをしていた。
近しい親族からも批判を浴びてしまった羽生の結婚から離婚までの手続き。なぜ、国民的スターにもかかわらず、ここまでこじれることになったのか。夫婦問題研究家の岡野あつこさんに話を聞いた。
羽生がAさんとの結婚式をあげたかは明らかにされていないが、祖母と叔母のコメントを見る限り、行った可能性は低いことが推測される。岡野さんは、「結婚式をあげた人のほうが離婚は少ない」とした上で言う。
「みんなにお披露目すると、何かあったときに恥ずかしいって思いますしね。発表もせず、親戚にも知らせていないとなると、そもそも離婚しやすい傾向にあります。
また結婚式はお世話になった人たちへの恩返しでもあるから、そういう人たちにはきちんと報告すべきだし、はしょってしまうのはよくない。“自分たちだけの結婚だ”なんて思っているとしたら大間違い。黙っていると、逆に想像をかき立ててしまいますしね」(以下、カッコ内は岡野さん)
挙式はともかく、祖母と叔母にそもそも結婚と離婚について報告していなかったことを「やっぱり失礼」と指摘した上で、そのことが“リスク”を生んでしまったようだと続ける。
「最後まで秘密を守り通せるんならよかったのですが、報告もないまま結婚して、離婚したことをニュースで知ってとなると、親族も苦言のひとつも言いたくなりますよね。親族に報告しないと、うまくいってればいいけど、うまくいかなかったときに『ほらね』となる。
やはり、家族に一目置くことは大事ですよ。報告されないのは、軽んじられてるみたいな気持ちで、いい気はしないですよね。叔母や祖母は、目上の人なわけですし。ましてや羽生さんは、仙台で生まれ育って、親族もみんな仙台にいるわけですから。それで、報告しないとなると、『私たち、何か失礼なことしたかしら』と親族に負い目を感じさせてしまう」
地方新聞社は実名を報じたことについて、現代ビジネスの取材に対して、Aさんサイドからクレームは来ていないことを明かしている。その上で、「結婚相手を隠し通そうなんて女性蔑視もいいところです。女性に対して失礼極まりない」と、Aさんの素性を隠した羽生の対応を批判。
自身の影響力を考えてAさんを守るための措置だったと思われるが、この点についても裏目に出たと岡野さんは指摘する。
「有名人の素性を隠してしまうと、結局、後からバレて後から勝手に発表されることになりがちですよね。
そもそもAさんからしても、初めての結婚で、友達にも親戚にも言えないって、とてつもないフラストレーションだと思います。本当に一般人だったらまだしも、地元でも有名な元バイオリニストの人だったなら隠しようがないですし、あの隠し方は失礼だと思います」
最後に、一連の対応について「驕りがあったのではないか」と苦言を呈した岡野さん。“105日離婚”で大きく変わってしまった風向きに、羽生はどう立ち向かっていくのか。