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半世紀以上にわたり、“朝の習慣”として日本のお茶の間を楽しませてきたNHK連続テレビ小説。’20年4月に「NHKプラス」がスタートし、朝ドラも見逃し配信で楽しめる時代となった。年内放送も終盤に差しかかり、現在放送中の『ブギウギ』は折り返し地点に近づいている。

 

今年は前期に『らんまん』が放送され、BSプレミアム/BS4Kでは『あまちゃん』(’13年前期)や『まんぷく』(’18年後期)も再放送。懐かしい作品に心を躍らせた朝ドラファンもいたようで、SNSでは歓喜の声が上がっていた。

 

数ある朝ドラのなかでも、視聴者の心を掴んだのはどの作品だろうか? そこで本誌は過去10年(’13年以降)に放送された作品で、「面白かった/つまらなかった」と感じた作品について調査した。対象は20歳以上の男女500人とし、クロス・マーケティングの「QiQUMO」を利用。本記事では、「面白かった」ランキングの結果を紹介する。なお『ブギウギ』は放送中のため、除外した。

 

まず第3位は、『ちむどんどん』(’22年前期)。4位の『カムカムエヴリバディ』(’21年後期)を1票差で抑え、ランクインした。

 

本土復帰50年を迎えた沖縄を舞台に、黒島結菜(26)扮するヒロイン・比嘉暢子が料理に夢をかける姿を描いたストーリー。明るく天真爛漫な暢子を中心に、長女(川口春奈)、長男(竜星涼)、三女(上白石萌歌)ら兄妹もクローズアップされた。

 

比嘉家は借金を抱える貧しい家庭だったが、長男の“ニーニー”が「ビッグビジネス」で家族を振り回すといったドタバタ劇も。SNSでは“反省会”のハッシュタグが盛り上がるなど批判が相次ぎ、「つまらなかったランキング」では1位に選ばれてしまったが、コミカルな展開にハマった人もいたようだ。

 

《元気な勢い》
《登場人物みんなのキャラクターが面白かった》
《沖縄ののんびりした風土感がいっぱいでていたから》
《明るい気持ちになる》

 

第2位に選ばれたのは、『らんまん』(’23年前期)。「日本の植物学の父」と呼ばれる故・牧野富太郎氏をモデルに、ひたむきに草花を愛する主人公・槙野万太郎を神木隆之介(30)が演じた。

 

生涯を植物研究に捧げた万太郎だが、そんな彼を献身的に支えた妻・寿恵子(浜辺美波)も高い人気を得ていた。最終週では万太郎が植物図鑑発刊に奔走するなか、寿恵子が病に。そんななか新種のササを発見した万太郎は、図鑑の最後のページに「スエコザサ」と妻の名前を刻む。年老いた万太郎が「寿恵ちゃん、愛しちゅう」と、妻を抱きしめるシーンは視聴者の涙を誘った。

 

夫妻の絆を丁寧に描いた物語は、多くの朝ドラファンに支持されたようだ。

 

《神木隆之介さんと浜辺美波さんの演技が良かった》
《本で言う読後感が素晴らしかった》
《実在の植物学者の生き様を楽しく描いていた》
《土佐弁やロケ現場がわかりやすく面白かった》

 

そして第1位は宮藤官九郎(53)が脚本を手がけ、のん(30、当時は能年玲奈)がヒロイン・天野アキを演じた『あまちゃん』(’13年前期)。「つまらなかった」ランキングでは3位となったが、他の作品を大きく引き離し180票を獲得した。

 

東日本大震災前後の岩手県を舞台に、“アイドルの町おこし”をテーマとした人情喜劇。引っ込み思案な高校生2年生のアキが海女を目指すうちに、町を盛り上げる地元アイドルとして成長する姿は多くの視聴者を惹きつけた。

 

本作はギャラクシー賞や橋田賞など数々の賞に輝き、「じぇじぇじぇ」というセリフは流行語大賞に。放送終了後には喪失感を訴える視聴者が続出し、「あまロス」が巻き起こったほど。今年は再放送もあり、“あまちゃん熱”が再燃したようだ。

 

《主人公を演じた女優が可愛かったし、脚本が面白くて放送されるのが楽しみだった》
《東北大震災に絡んでいたが、演出が悲壮過ぎず、現代の若者が夢を一生懸命追いかける姿が、楽しく見られた》
《脚本がとても面白く人間味があふれていました。感動的な場面も多々ありました》
《個性の有る主人公たちが織りなす人生模様がとても面白かった。主題歌も良かった》

 

来年は『虎に翼』『おむすび』が放送を控えている。語り継がれるような名作は、出てくるだろうか。

 

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出典元:

WEB女性自身

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