「吉本鎖国ということで……。よろしくお願いします。すみません他事務所の方。本当にわけのわからない」
1月26日、自身のラジオ番組『中川家 ザ・ラジオショー』(ニッポン放送)でこう語ったのは中川家の兄・剛(53)。
番組の頭で、剛が冒頭のように切り出すと、弟・礼二(52)が「若手の劇場が、今までは交流してたけど、他事務所の芸人さんを出せないという、よくわからないお達しが」と説明した。
二人はこの“お達し”に対して、「よくわからない」というスタンスのようで、剛は「意味が分からないです僕は。この時代に」と反応。礼二も「東京大阪もない時代に。全体でね、活性化していかなあかんという今日この頃…」と述べ、二人して「ショックですね」と結んでいた。
ダウンタウン・松本人志(60)の性加害報道にゆれる吉本興業だが、新たな波紋が広がっているようだ。実は前日25日に、複数の若手芸人たちがXで相次いで不穏な投稿を行っていた。
午後2時頃、吉本興業所属の芸人・赤嶺総理(32)がXで《ゲストの呼び方の方針に変更があったみたいです。「大喜利あったら呼んで」のライブは三月で一旦終了です。大喜利あったら呼んでと言ってくれていた他の事務所の方々すみません!またいつか!!》と投稿。
さらに午後3時過ぎ、同社に所属するめぞんの吉野おいなり君(29)も、Xのサブアカウントで《なんかよしもとの方針で色々あって主催ライブに他事務所の人を呼べなくなりそうです。こたけをキモいコーナーライブに呼ぶことが叶わなくなりました。ごめんね。こたけ》と、ワタナベエンターテインメントに所属するこたけ正義感(37)をライブに呼べなくなった事情を明かしていた。
さらに吉本以外の事務所に所属する芸人からも不穏な投稿が相次いだ。午後5時過ぎに、浅井企画に所属するマリオネットブラザーズの井上大生(29)が《よしもとで4月から漫才ユニットライブに参加させてもらえる予定だったのが無くなったんよ。悲しいよ》と投稿。
さらに、ケイダッシュステージに所属するヤーレンズの出井隼之介(36)も《この後は長年お世話になっている『LLRの幕張ファクトリー』です! これが最後の幕張よしもとかもしれませんが、なんせ間に合って良かったです。 気の済むまで喋っちゃおうかな 何かとめでたいコンビLLR兄さん》と、意味深なコメントをしていた。
これらの投稿をうけ、X上では“吉本の劇場ライブに、他事務所に所属する芸人が出演できなくなるのではないか”との憶測が広がった。その結果、「吉本の劇場」「吉本鎖国」などのワードがトレンド化。一般ユーザーからは《えこれ鎖国ってことは吉本の芸人さんが吉本以外のライブに出れなくなるっていうのもあるんですか?》《吉本の劇場に他事務所の芸人が出れなくなるってなんなん…?》《え、吉本のライブに他事務所勢出れなくなるの?》など、不安の声が相次いで上がっていた。冒頭の中川家のコメントはこうした流れを受けてのものだと思われる。
特に昨年は、前出のヤーレンズと吉本興業に所属する令和ロマンが年間を通してツーマンライブを開催。実力を磨き、「M-1グランプリ」でそれぞれ準優勝と優勝を獲得するという快挙を達成していた。このこともあり、波紋はより大きくなったようだ。
現時点、吉本興業や劇場からの公式発表はないため、本当に他事務所の芸人が吉本の劇場に出演できないのかなどの真偽は不明。果たして真相は如何にーー。