■「どんな目にあっても良い原作は必ず長く残る」
そんな芦原さんの立場を推し量るように、Xで冒頭のように切り出した吉本氏。過去に映画化された作品も多数あることから、《作品に出てくるキャラクターは自分の子どもみたいなもので、ほんとうに耐えられないときは意見を言い、受け入れられず悔しくて泣いた夜もありました》と制作側と対立した経験を打ち明けた。
その上で《脚本家もプロだから、自分の世界を描きたくなるのも当然でしょう。バランスが難しい問題です》と綴り、芦原さんが亡くなったことへの無念をこう綴ったのだった。
《今わかることは、どんな目にあっても良い原作は必ず長く残るということです。誰もそのときの作品を汚すことはできない、作者さえも。だから、死なないでほしかった。原作の田中さんや朱里ちゃんの真摯な思いやダンスというものの神聖さや奇跡は永遠です》
最後は《あまりにも悲しい、デリケートな話題だからコメントには返信しませんが、私は上記のように考えます》と、締めくくった吉本氏。原作者の“実体験”を明かしたこの投稿は反響を呼び、胸を打たれた人も多かったようだ。Xでは次のような声が上がっている。
《貴重な証言》
《「誰もそのときの作品を汚すことはできない、作者さえも」 胸に響く…。本当にそう…》
《いろんな意見の中ですごくしっくりきた》
《この言葉も重い。自分が手を入れれば面白くなる、という自信を持って脚本書くのは良いのだが、原作を映像化するのであれば、作者への敬意を欠くのは良くない。原作への愛は大事だな》