■「テレビ局は元々、作家の権利を蔑ろにしがち」と危うさも指摘
こうした背景について野木氏はさらに、別の投稿で《テレビ局は元々、作家の権利を蔑ろにしがちなんですよ。それは原作者だけでなく、オリジナルドラマを書く脚本家に対しても同じ。こっちは一個人で、向こうは圧倒的に巨大な組織で》とコメント。とはいえ《もちろん、それじゃいかんと作家のために戦ってくれる社員さんもいます。人によるし、それができるかは立場による》と付け加えている。
原作者と立場の弱い脚本家の対面が基本難しい現実や、プロデューサーが非常に重要な役割を果たすという実際の状況にXでは驚きの声があがっている。同時に、野木氏の真摯な制作スタイルに心を打たれた人々の声も多く寄せられた。
《この方の手掛けた作品が自分の琴線に触れた理由がわかったような気がする とても誠実な方》
《脚本家としてお心を痛めておられるのが伝わる誠実な言葉をありがとうございます》
《アニメだとアフレコ現場に差し入れとか打合せ毎に来てたり来なくても密に連絡したりと監督脚本原作者が連携しているイメージですけど、テレビドラマって随分プロデューサーにコントロールされているんですね。勉強になった》
《こういう話が知りたかった。何故、原作者と脚本家が直接会って、お互いの困ってる事や、やりたい事が通じ合わないのかが。悪しき慣例がそれを許さなかったのか。問題点の一つが浮き彫りになった気がする》
《ちょっと泣きそうになった。同じ職業でも意識が違うんだろうな 野木さんと言う脚本家がいてくれて良かった》
