昨年末から「週刊文春」で性加害疑惑が報じられ、発行元の文藝春秋に約5億5000万円の損害賠償や訂正記事を求めて提訴した松本人志(60)。3月28日に行われる訴訟の第一回口頭弁論を目前に、76日ぶりに沈黙を破ったのだ。
《人を笑わせることを志してきました。たくさんの人が自分の事で笑えなくなり、何ひとつ罪の無い後輩達が巻き込まれ、自分の主張はかき消され受け入れられない不条理に、ただただ困惑し、悔しく悲しいです。世間に真実が伝わり、一日も早く、お笑いがしたいです》
3月25日夜にXを更新し、現在の心境をこう綴った松本。代理人弁護士を通じて同じコメントが発表された直後のことだった。
自らの名前の漢字を配した文章で書き出し、悲痛な胸中を率直に綴った投稿はすでに68万件の「いいね」が。インプレッションも4400万回を超え、松本を応援する声が相次いでいる(26日12時現在)。
《松ちゃん頑張れ!!!》
《お久しぶりです 嬉しくて涙が出ます みんな心から待ってますよ》
《松ちゃんの叫び、心の声 もう泣きそうになる また笑わせてください 待ってます》
だがそのいっぽうで、松本の主張を疑問視する声も上がっている。
《「自分の主張はかき消され…」とのコメントですが、具体的に何か主張してたかな? 事実無根!ってコメント以外に記憶が無い。事実無根の主張がかき消された!って事?》
《松本人志って、何か主張してたっけ? 「事実無根」と「とうとう出たね」の2つくらいしか記憶に無いんだけど》
《自分の主張って何でしょうか 事実無根しか聞いてませんが 何についてなのか全く分かりません》
《事実無根なのに記者会見すらしないのはなぜ?》
さかのぼること昨年12月27日発売の「週刊文春」で、後輩芸人と参加した飲み会で女性に性的な行為を迫ったなどと報じられた松本。すると翌28日にXで、《いつ辞めても良いと思ってたんやけど… やる気が出てきたなぁ〜》と“意味深投稿”をしていた。
今年1月5日には、「週刊女性PRIME」が報じた告発女性による“お礼メール”のスクショを添えて《とうとう出たね。。。》と投稿。さらに同月8日に《事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす》と宣言するも、翌9日に《ワイドナショー出演は休業前のファンの皆さん(いないかもしれんが)へのご挨拶のため。顔見せ程度ですよ》と釈明したのだった。
いっぽうで報道に関する見解や報告は、吉本興業が公式サイトを通じて発表してきた。
「吉本興業も当初は『タレントの社会的評価を著しく低下させ、その名誉を毀損するもの』とし、真っ向から報道を否定していました。松本さんが裁判に集中する目的で活動休止することが発表されたのは、松本さんがXで《事実無根なので闘いまーす》と投稿した日でした。
しかし吉本興業は1月22日に公式サイトで、外部弁護士を交えた関係者への聞き取り調査を行い『事実確認を進めている』と軌道修正。ガバナンス委員会からは《会社としての説明責任を果たす必要がある》《当初の『当該事実は一切なく』との会社コメントが世間の誤解を招き、何を指しているのか不明確で混乱を招いたように思う》など厳しい指摘があったことを明らかにしていました。
一連の騒動で松本さん本人による発信はXでの呟きのみでしたので、今回発表したコメント内の『自分の主張』はどの部分を具体的に指すのかは判然としません」(芸能関係者)
注目を集める裁判の行方は、果たして――。