■拓哉の主演回数を上回れる役者は?
長谷川を上回る7位タイの250万円には、唐沢寿明(60)、常盤貴子(51)、松本潤(40)、小栗旬(41)、竹野内豊(53)、大沢たかお(56)、香取慎吾(47)など人気役者がズラリと顔をそろえる。なかでも主演5回の阿部寛(59)と4回の中居正広(51)が目を引く。
「阿部さんは主演作すべてが手堅い視聴率を誇り、失敗知らず。コメディからシリアスまでこなせる貴重な存在です。今後も定期的に主演をお願いする予定と聞き、将来的には主演回数で木村さんを超えるかもしれません。今年還暦を迎えますし、次回作は300万円を超えることになると思います。
『日曜劇場』のスタッフは、中居さんの再登板も期待しています。今は裏番組『だれかtoなかい』に出演中なので現実的には不可能ですが、病を克服した彼の演技力こそ、今のドラマ界に不可欠でしょう」(前出・制作関係者)
二宮和也(40)主演の『ブラックペアン』が今年7月期の「日曜劇場」に決まったことで、3度目の主演となる二宮も250万円に上がったという。
「旧ジャニーズ事務所から独立したので、制作できるドラマの範囲も広がりました。役者としてさらなる進化が見られるのではないでしょうか」(前出・制作関係者)
5位タイは300万円の役所広司(68)と織田裕二(56)だ。
「役所さんは、基本的には民放の連ドラには出ません。数少ない出演作が『日曜劇場』なのです。
『VIVANT』にも友情出演し、また映画『PERFECT DAYS』がカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞に選ばれるなど、次回の主演作ではさらに出演料が上がることが予想されます。
織田さんは『世界陸上』でTBSに貢献しています。昨年、テレビ朝日の『シッコウ!!』では、主演の伊藤沙莉さんの“助演”に回って好評だったことから、若い主演俳優を支える役割も期待されます」(前出・制作関係者)
主演回数1位の木村は、2位タイの350万円だった。
「高視聴率作品を連発しており、『グランメゾン東京』も続編が制作されています。これがヒットすれば400万円台に上がるでしょう」(前出・制作関係者)
同じく2位タイが堺雅人(50)と福山雅治(55)だ。前出の制作関係者が続ける。
「堺さんの場合は大河ドラマ『真田丸』(’16年)の主演で民放の出演料が2倍になりました。歴代の『日曜劇場』でも屈指の人気を誇る『半沢直樹』の主演により、『VIVANT』からトップクラスの出演料となりました。
一方で福山さんはフジテレビ制作の主演作が多く、『日曜劇場』のイメージはありませんが、出演料は高値で安定しています。そんな彼の2度目の主演作『ラストマン』は大泉洋さんとの“バディ”が好評でした。人気シリーズになる気配があります」
栄えある1位は、明石家さんま(68)の1話400万円だった。
「さんまさんは『からくりTV』などの冠バラエティ、そしてドラマでも『男女7人夏物語』『さとうきび畑の唄』で視聴率30%以上をたたき出すなど、TBSを支えてきた功労者の一人です。さんまさんは今月27日に放送されるフジテレビのドラマ『心はロンリー気持ちは「…」FINAL』に主演します。TBSとしてもまた役者として『日曜劇場』に出演してもらいたいと考えているのです」(前出・制作関係者)
さて、今回の『アンチヒーロー』は長谷川の代表作となるか――。