30代記者Sが選ぶ今期No.1ドラマ『アンチヒーロー』(TBS系、日曜21時~) 画像を見る

木村拓哉山下智久など王道の主人公がカムバックしたりと、豪華な顔ぶれがそろった春ドラマ。本誌ドラマウオッチャーたちが、女性にオススメの作品を徹底討論!

 

30代編集N(以下、N):春ドラマも各局、出そろいました。世帯平均視聴率では、日曜劇場『アンチヒーロー』が2桁台をキープしています。

 

30代記者S(以下、S):1話の冒頭の長谷川博己の長ゼリフはすごかったですね。舞台を見ているようで、一気に引き込まれました。

 

50代記者H(以下、H):殺人犯を無罪にしてしまう型破りな弁護士が次はどんな手を打ってくるのか、見ていてハラハラしちゃう。裁判のシーンも二転三転したうえに、さらにどんでん返しがあって、毎話見応えがあります。

 

N:長谷川博己に対して、若手弁護士役の北村匠海も負けてないですよね。若さゆえの青い部分も見せつつ、長谷川博己ときちんと渡り合えているのがすごいです。

 

S:石原さとみ主演の『Destiny』もミステリー要素が強いですよね。石原さとみが演じる検事の父親の死もまだまだ謎が多いし、先の展開が読めないところが面白い。

 

H:亀梨和也が演じる元カレの出現で、婚約者との仲も気になるところ。穏やかな安藤政信が豹変するんじゃないかとヒヤヒヤ!

 

N:私は、『アンメット ある脳外科医の日記』にハマっちゃいました。三瓶先生役の若葉竜也がめちゃめちゃタイプなんです(笑)。

 

S:これで一気に人気が出そう。映画畑の人って演技力はあるし、雰囲気のあるたたずまいも素敵。

 

H:杉咲花のお芝居も好きだなあ。ナチュラルでかわいらしい。記憶が1日でリセットされるという設定も彼女が演じるとすんなり入ってくるのよ。井浦新岡山天音が演じる医師もいい人なのか悪い人なのか不明で、一挙一動が気になりますね。

 

S:スリリングな展開の『Re:リベンジ-欲望の果てに-』も面白いですよ。何もかも奪われライバル心を燃やす主演の赤楚衛二と、陰のある謎の名医を演じる錦戸亮、ともにハマり役だと思います。

 

H:赤楚衛二は母性本能をくすぐるタイプで、応援したくなる。今後の巻き返しが楽しみですね。あと、『ACMA:GAME アクマゲーム』の間宮祥太朗が演じる主人公も素敵だなあ。心理戦では常に冷静で、対戦相手にも情をかけるところは人間として魅力的。

 

N:悪魔も意外に優しいですよね(笑)。デスゲームって、人が死ぬところが怖いけれど、このドラマは楽しみながら見られますね。

 

S:今期は、木村拓哉の『Believe―君にかける橋―』、山下智久主演の『ブルーモーメント』など、ドラマの王道的な作品が帰ってきた感も強いですね。大手ゼネコンの土木設計家を演じるキムタクも、自然災害から人々の命を守る気象学の天才役の山Pも、奇をてらうことのない正攻法なキャスティングでハマり役ですよね。

 

N:『Believe~』は、キムタクが演じる主人公が一話からいきなり刑務所に入る展開は衝撃でしたが、ミステリー要素もあって引き込まれました。キャストも豪華で、上川隆也や竹内涼真の役も謎が多い。そして妻役・天海祐希とキムタクの絡みも見どころですね。

 

S:山Pは、5年ぶりに民放ドラマ復帰と聞くと、やっぱりうれしいですね。メガネと笑顔がトレードマークの“ハルカン”とSDM(特別災害対策本部)のクールなリーダーの、2つの顔を使い分けているところがいかにも山Pって感じ(笑)。

 

H:自然災害が多い現代にマッチした作品。SDMの変形する特殊車両が実在するものだと知って、がぜん、興味が湧きました。

 

N:広瀬アリス眞栄田郷敦の『366日』は真っすぐな恋愛を描いたドラマ。ひたむきなヒロインを演じる広瀬アリスは新しい魅力を発揮していますし、眞栄田郷敦の恋愛モノも新鮮です。また、彼らを取り巻く仲間たちも爽やかで、王道のラブストーリーだけど、ベタベタしたところがないのがいいですね。

 

S:バディやチームモノも良作が多いですよ。’95 年の渋谷を舞台に、チーマーと呼ばれる集団を描く『95』は、主演の髙橋海人の演技が本当素晴らしくて。中川大志たちとの掛け合いもリアルで、私たち世代が憧れていた平成時代のドラマ感も味わえて楽しいです。

 

H:『花咲舞が黙ってない』の今田美桜山本耕史コンビは、最初からバディ感がしっくりきているよね。の演じた花咲舞も見ていましたが、今田美桜はイマドキの若者の価値観も見せつつ、やる気にあふれているところが好感を持てます。

 

N:オジサンをけちょんけちょんに言うところが気持ちいいですね。グルメな話をしている山本耕史は、実際もそういう人なのかもって(笑)。

 

S:篠原涼子バカリズムの『イップス』も最高のバディだと思います。推理作家と刑事が協力して事件を解決していく軽妙なタッチも見やすいし、篠原涼子のコメディ演技もまた一皮むけた感じがして、気に入ってます。

 

H:そういう1日の終わりに軽く見られるドラマの存在も貴重よ。そういう意味では、生見愛瑠の『くるり~誰が私と恋をした?~』は、一人の女性の成長物語としても応援したくなる内容で、めるるの演技も上手でかわいい。オバサン世代もしっかり没入できます!

 

S:しかも、瀬戸康史神尾楓珠、宮世琉弥と、イケメン度が高いのもポイント。何か秘密を抱えていそうな男性陣からも目が離せません!

 

N:それでいうと、『9ボーダー』も負けてないですよ。松下洸平、井之脇海、木戸大聖と、今をときめく俳優陣が勢ぞろい。シンガー・ソングライターの松下洸平の歌が聴けちゃうお得感も。

 

H:私は、川口春奈のお芝居に釘付けですよ。頑張りすぎて一人涙する川口春奈は、世代を超えて共感できるし、彼女に寄り添う松下洸平に胸キュン間違いなし! あと、個人的には声優の緒方恵美が演じる占い師は今後も登場してほしいなあ。「貯金と結婚はできるうちにしておけ」って、そのとおりじゃない。19、29、39、それぞれの世代が抱えるリアルな悩みに対して、素晴らしい格言を与えてくれそう!

 

■本誌記者のBEST3作品

 

【50代記者H】

1位『9ボーダー』
2位『アンメット』
3位『Believe』

 

【30代記者S】

1位『アンチヒーロー』
2位『アンメット』
3位『95』

 

【30代編集N】

1位『アンメット』
2位『アンチヒーロー』
3位『くるり』

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