故・田村正和さん(享年77)主演のフジテレビの人気ドラマシリーズ『古畑任三郎』。放送開始30周年を記念して、現在は5月24日から平日午後に毎日2話ずつ再放送(関東ローカル。放送後、TVerとFODで1週間無料配信)を行なっている。
‘94年に放送が始まった『古畑任三郎』は、田村さん演じる刑事・古畑任三郎が巧みな話術と卓越した推理力で、ゲストが演じる犯人のトリックを解いていくサスペンスドラマ。毎話登場する犯人役などで豪華ゲストが登場するのも本作の見どころの一つだが、実は“超大物ジブリ声優”も登場している。
大物声優が登場するのは、シリーズ1の第10話『矛盾だらけの死体』。本話では、国会議員とその愛人の別れ話がこじれ、部屋を飛び出そうとする愛人を議員の秘書・佐小水茂雄(小堺一機)が静止しようとしたはずみに突き飛ばし気を失わせてしまう。議員に始末を命じられ、佐小水は意識の無い愛人に睡眠薬を飲ませ殺害し自殺に見せかけるのだが、事態は思わぬ展開に進んでいく。
この国会議員役を演じたのが俳優で声優としても活躍した故・森山周一郎さん(享年86)だったのだ。森山さんは俳優としては黒幕や暴力団幹部などの重厚な悪役として活躍。また、その渋い声質から、映画の吹き替えではハードボイルドな役柄を多数担当した。
声優としての代表作といえば、海外刑事ドラマ『刑事コジャック』のコジャック警部補、そして’92年公開のスタジオジブリ作品『紅の豚』。「飛ばねぇ豚はただの豚だ」という名台詞でお馴染みのポルコ・ロッソ役を演じている。
5月30日の再放送でも、SNS上ではその“声”に注目する人が続出。その声の主に驚く声が相次いでいた。
《すんげぇいい声が聴こえると思ったら森山周一郎さんだった<古畑任三郎》
《古畑に出ていた国会議員 どこかで聞いたことあると思ったら森山周一郎だった 飛ばない豚はただの豚だ》
《テレビを付けたら古畑任三郎やってて あれ?と思ったら 紅の豚のポルコの声に似てると思ったら 森山周一郎さんご本人でした》
《古畑任三郎に森山周一郎が出ていたとは知らなんだ。声を聴いて「ぽるこ!?」となってしまった》