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「福来スズ子なんて呼べるわけないでしょ!」

 

6月25日に放送されたNHK連続テレビ小説『虎に翼』で寅子(伊藤沙莉)のこのセリフにSNSは沸いた。

 

《もうここまでやったなら、是非とも福来スズ子をサプライズ出演させて欲しいと思うなぁ…》
《実際に趣里さんが出演してくれないかと、心をズキズキワクワクさせながらちょっと期待しています》
《「梅丸歌劇団」が存在する世界だから、東京ブギウギは間違いなく「福来スズ子」だろうなって思ってたらヤッパキター! 本人でないかなー(ワクワク)》

 

テレビ誌記者は言う。

 

「この日の放送回では、最高裁判所家庭局長の多岐川(滝藤賢一)が家庭裁判所のPRのために行う『愛のコンサート』の会場を運よく見つけて上機嫌で帰社。ところが、まだ肝心の出演者が決まっていない状態。多岐川は『彼女がいいんじゃないか? 東京ブギウギ~♪』と歌い出した際に、寅子が冒頭のセリフでたしなめたのです。

 

前作の朝ドラ『ブギウギ』のヒロイン・福来スズ子(趣里)が所属するコロンコロンレコードの名前が登場したり、今週放送分で『ブギウギ』脚本家・足立紳さんの名前が“脚本協力”でクレジットされていたり、“スズ子が再登場する”のではないかと期待する視聴者は増えています」

 

確かに『虎に翼』では、初回から『ブギウギ』を思い出させるシーンがあった。テレビウオッチャーの桧山珠美さんはこう語る。

 

「『ブキウギ』福来スズ子のモデルなった笠置シヅ子と、『虎に翼』猪爪寅子のモデルとなった三淵嘉子は、どちらも同じ大正3年(1914年)生まれ。つまり、同じ時代を生きてきたことになります。

 

それに気づいた脚本家・吉田恵里香さんの遊び心なのか、『虎に翼』の初回で、お見合いを嫌がる寅子が、家出しようとして見つかり、その理由を『入ろうと思って……梅丸少女歌劇団に』と告白。長年の朝ドラファン、そして『ブギウギ』ファンを一気に味方につけたかたちでした。

 

おまけに寅子の父・直言を演じたのが、『ブギウギ』では“アホのおっちゃん”を演じた岡部たかしさんということもあって、ふたつのドラマがつながった感じがしました。

 

6月12日の放送回でも多岐川が鼻歌で『東京ブギウギ』を歌って話題になっていました。

 

そのシーンの影響で、視聴者は“ああ今は、スズ子が『東京ブギウギ』を歌っていた時期なんだ”とすぐわかる。前作を上手く使って描く試みはお見事です」

 

果たして、趣里は再登場するのか――。実際、NHKの大河ドラマでは、主役が2年連続で登場したことで話題になった。

 

小栗旬さんが北条義時役で主演した大河ドラマ『鎌倉殿の十三人』では、翌年の大河『どうする家康』の主役・松本潤さんが徳川家康役で登場。また、『どうする家康』の最終回では、小栗旬さんが天台宗の高僧・南光坊天海役で再登場しました。“主演リレー”が朝ドラでもおこなわれるとしたら、新たな潮流となるかもしれません」(前出・テレビ誌記者)

 

前出の桧山さんも趣里の再登場を期待する。

 

「そういえば、寅子が兄・直道(上川周作)と花江(森田望智)の結婚披露で歌い、その後も何度か“うちのパパとうちのママが並んだ時~”と口ずさむ『モンパパ』は『ブギウギ』のタナケン(生瀬勝久)のモデル、エノケンの歌だったりします。

 

もしかしたら、同じ東京の空の下、寅子とスズ子がどこかで出逢っていたなんてこともあるかも、などと妄想していていたら……。どうせなら、羽鳥善一(草彅剛)も一緒に登場してくれたら、それこそ『ズキズキワクワク』してしまうのですが…」

 

21日の放送で番組最高視聴率を更新した。(世帯視聴率18.1%、ビデオリサーチ調べ、関東地区)伊藤&趣里の共演なら20%を超えるかもしれない――。

出典元:

WEB女性自身

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