小池百合子氏(71)が3選を果たす結果となった7月7日投開票の東京都知事選。同日は各情報番組でも選挙特集が組まれたが、『アッコにおまかせ!』(TBS系)で投票方法の説明に誤りがあったとして波紋を呼んでいた。
番組では実際の投票箱や投票所入場整理券を用意し、投票時の注意点などを「雑学」として紹介。同局の宇内梨沙アナウンサー(32)は、「(候補者の)漢字を間違ってしまうと無効になってしまうので、正しく書くようにしてください」と注意喚起した。
勝俣州和(59)が「ひらがなで書いてもいいですか?」と質問すると、宇内アナは「正しく、立候補した名前で」と説明。その上で、「ひらがなで立候補している人は、ひらがなで書きますし。漢字で立候補している人は、漢字でちゃんと書くようにしてください」と促していた。
しかし直後に、「東京都選挙管理委員会によりますと、候補者の名前をかたかなやひらがなで記入しても、候補者と特定できれば有効になるということです。大変失礼いたしました」と訂正したのだった。
いっぽう誤りはこれだけではなく、有権者に郵送される入場整理券の説明についても指摘がなされていた。
宇内アナは「これ(整理券)があれば自身を証明するIDカード、マイナンバーカードなどは持っていかなくて大丈夫です」とし、「こちら(整理券)をすでに無くしてしまったという方は、マイナンバーカードなどを持参してください。そして本人確認などを済ませて、投票用紙をいただくという形になるんですけれども」と説明した。
またテロップでは、《投票には整理券のみ必要 マイナンバーカードの身分証は不要 ※整理券を紛失した場合は投票所の係員に申し出て身分証等で本人確認ができれば投票可能》と表示されていた。
しかし東京都選挙管理委員会の公式サイトでは、《入場券が届いていない場合やなくしてしまったときでも選挙人名簿に登録されていれば投票はできますので、投票所で受付の係員に申し出てください》と明記。身分証明書の持参については、言及されていない。
■批判の矛先は宇内アナに……Instagramには辛辣な書き込みが続々
この点について番組内で補足説明もなかったため、情報の不正確さにネットやSNSでは《マイナンバーなんて提示したことないよ?》《この番組に出てる人たち、選挙ほとんど行ってないのかな?》《アナウンサーとしての見識を疑う》との声が続出。さらに批判の矛先は、宇内アナにも向いてしまったようだ。
「宇内アナのInstagramにも、厳しい声が書き込まれているのです。《自分が読む原稿にもっと責任を持ってください》と諫める声だけでなく、《さすがTBSのカスアナ》と批判の域を超えるような辛辣な声もありました。いっぽう宇内アナは、事前打ち合わせ通りに説明した可能性も十分にあり得ます。番組内では台本に目を通す姿も確認されており、独断であのような説明をしたとは考えにくいでしょう」(テレビ局関係者)
そんななか、宇内アナへの批判をさらに加速させる報道が。8日、「J-CASTニュース」は「都知事選投票『アッコにおまかせ!』誤情報は『アドリブ』だった TBS『予定していた内容ではありません』」と題した記事を配信。そのなかで、TBSの広報室は同メディアの取材に、番組内で訂正された候補者名の記入方法について「予定していた内容ではありません」と回答。また入場整理券を紛失した場合の説明についても、「打ち合わせ段階での齟齬により誤解を招く内容になってしまいました」とした。
「つまり、宇内アナの説明は“アドリブ”だったとも受け取れますが、宇内アナ1人に責任を負わせてしまっている状況です。なぜ選挙当日にもかかわらず、投票方法について不正確な情報を伝えてしまったのか。局側は制作過程の経緯について、より具体的な説明をすべきではないでしょうか」(WEBメディア記者)
矢面に立って批判を浴びてしまった宇内アナ。Xでは一時「#宇内さん」がトレンド入りし、彼女を慮る声が広がっている。
《宇内さんが可哀想すぎる》
《宇内梨沙1人に責任をなすりつけるな》
《宇内アナのアドリブだとして、そうしたら何故テロップが出せるのでしょうか? 支離滅裂ですが》
《制作会社、放送局の責任でしょう……アナウンサーに全て被せるなんて酷すぎる。ほんと、宇内さんが心配……》