7月10日、伊藤沙莉(30)がヒロイン・猪爪寅子を演じるNHK連続テレビ小説『虎に翼』の第73話が放送され、ある元天才子役が出演して話題となっている。
その元天才子役とは、女優の美山加恋(27)。美山は04年放送の草彅剛が主演を務めたドラマ『僕と彼女と彼女の生きる道』(関西テレビ)で小柳凛役を演じ、一躍人気となった。
この日の回に、美山は不貞行為をして夫から離婚裁判を起こされる女性・福田瞳役で出演。離婚調停中、案件の担当者である寅子に刃物で襲いかかる熱演を見せた。美山は同日、自身のインスタグラムを更新し、伊藤との2ショットを投稿し、こう綴った。
《沙莉さんとはちびまる子ちゃん以来。役の関係的に撮影中にはお話できず…終わってからやっと笑顔でお話しできました笑》
実は、アニメ放送開始15周年を記念し、06年に放送された実写版テレビドラマ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)で二人は共演していたのだ。同作で、美山は原作でも人気キャラクターである、主人公・まる子の親友・たまちゃんを演じている。
一方、伊藤は原作にはいないドラマのオリジナルキャラで、“そばかすメイク”を施した、少し高圧的な態度をとる上級生・白河さんを演じていた。二人を知る制作関係者はこう明かす。
「二人は同世代でともに子役として活動しており、当時、伊藤さんは『14ヶ月~妻が子供に還っていく~』や『女王の教室』などの作品に出演し、“天才子役”と評されていました。ただ、高い演技力と可憐なビジュアルで人気を博した美山さんの方が圧倒的に売れっ子で、『ちびまる子ちゃん』の配役には“格差”があったのです。
しかし、同作から18年が経ち、伊藤さんはいまや朝ドラでヒロインを張る国民的女優にまで成長しました。『虎に翼』では、子役の頃よりも円熟味を増した二人の演技がぶつかり合っていて圧巻でしたね」
美山が伊藤に襲い掛かる迫真の演技は、《火サスの病み女みたいな演技逸品だな》《こんな怖い演技もできる俳優に成長したのか》と、Xで話題になっている。
成長した二人の“元天才子役”の共演は、大きな化学反応を起こしたようだ。