7月15日、横浜流星(27)が主演を務める25年のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の新キャストが発表された。
『べらぼう』は、横浜演じる江戸時代の版元で、浮世絵師の喜多川歌麿や東洲斎写楽を世に出したことで知られる蔦屋重三郎が“江戸のメディア王”へと成り上がっていく過程を描く。
今回明らかになった12人のキャストの一人が石坂浩二(83)。吉宗、家重、家治の将軍三代に仕えた松平武元を演じる。出演にあたって、石坂は次のようにコメントを発表。
《久しぶりに大河ドラマの撮影に臨みましたが、昔から変わらない独特な雰囲気と、伝統的な熱気を感じ感動しました。また、約15年ぶりに渡辺謙さんと新しい作品でご一緒できるのが楽しみです》
石坂にとって、大河出演は14年ぶり。63年に『花の生涯』に出演したのを皮切りに、11年『江~姫たちの戦国~』まで12の作品に出演をはたしており、『天と地と』(69年)『元禄太平記』(75年)『草燃える』(79年)では主演を務めている。まさに“大河俳優”と呼べるキャリアだが、そんな石坂を上回る出演回数を誇る俳優も。
たとえば、“ミスター大河”の異名を取るのが西田敏行(76)だ。初出演は72年の『新・平家物語』。『翔ぶが如く』(90年)『八代将軍吉宗』(95年)『葵 徳川三代』(00年)と、石坂と同じく3度の主演を数える。後白河法皇を演じた22年の『鎌倉殿の13人』まで、14作の大河ドラマに出演をはたしている。
そして、もっとも大河ドラマ出演回数の多い俳優とされるのが江守徹(80)だ。主演作こそないが、66年の『源義経』で大河ドラマを初出演をはたしてから、『元禄太平記』(75年)までじつに10年連続でキャスティングされている。その後も出演を重ね、15年の『花燃ゆ』まで、大河ドラマ出演は19作品を数える。
石坂や西田が今後も出演回数を延ばしていくのか、また江守が前人未到の20回目の出演をはたすのか。重厚な世界観が視聴者を引き付けるNHK大河ドラマにおいて、ベテラン俳優の存在感は不可欠なもの。『べらぼう』でみせる石坂の演技に注目だ。