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現地時間7月28日に行われたパリ五輪・柔道女子52キロ級の試合で、2回戦敗退となった阿部詩選手(24)。先の東京五輪に次ぐ大会2連覇が期待されていたが、ウズベキスタンのディヨラ・ケルディヨロワ選手にまさかの1本負けとなった。

 

だがそれ以上に注目を浴びたのは、会場に響き渡るほどの“大号泣”だった。前代未聞とも言えるシーンは物議を醸し、著名人の間でも賛否が分かれている。

 

「詩選手は試合後、ぼう然とした表情で頭を抱えながら畳を降りました。そしてコーチの胸に飛び込むと、絶叫とも言える大声で泣き叫んだのです。その場で4分ほど身動きができず、会場では詩選手を励ますように観客たちが“ウタコール”を響かせていました。

 

兄で男子66キロ級の阿部一二三選手(26)と連覇を目指していただけに、ショックが大きかったようです。直後のインタビューでは、『すごく相手の技が上手くて、1本取られた形なので、負けた瞬間はあまり状況が理解できなくて』と率直な気持ちを語っていました」(スポーツ紙記者)

 

詩選手の“慟哭シーン” は瞬く間にネットやSNSで賛否が勃発し、テレビ各局の情報番組でも取り上げられた。

 

29日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)では、タレントの石原良純(62)が一部SNSで詩選手に“号泣する姿を見せない方がいい”と批判の声が上がっていることに言及。「これを含めてこれが努力のかい、3年間の戦いのかい」と反論した上で、「時に勝負だから残酷なところもあるけど、僕はこういう姿もオリンピックの1ページ」と詩選手を労っていた。

 

だが柔道などの武道では、基本精神として「礼にはじまり、礼に終わる」と言われているだけに、厳しい意見を寄せる著名人も。同日放送の『ゴゴスマ~GO GO!Smile!~』(TBS系)では、元宮崎県知事でタレントの東国原英夫氏(66)が詩選手に苦言を呈した。

 

まず「僕はお叱りを受けるかもしれないけど」と前置きした上で、「阿部詩さんが悔しいのはわかるけども、あの“泣き”ってのはどうなのかなと僕は思いました」とコメント。続けて、「柔道家として、武道家として、もうちょっと毅然として欲しかったなとは思います。なんかちょっと、そこにへたり込んでずっと泣いてるってのはどうなのかなと。悔しいのは非常にわかったんですが」と疑問視した。

 

MCの石井亮次アナウンサー(47)が「パニックみたいなことだったのかしら?」と投げかけると、東国原氏は「ですかね。武道家として毅然としてね、相手の選手みたいにして欲しかったなと思います」とアスリートらしい振る舞いを求めたのだった。

 

さらに東国原氏は、番組終了後に自らのXを更新。詩選手の号泣に賛否が寄せられていることを報じたニュースを引用し、《今日の「ゴゴスマ」でも言ったが、やはりあの態度(大声で泣きじゃくり試合進行を妨げていた)は武道家・柔道家として如何なものか》と改めて苦言を呈していた。

 

この東国原氏の意見に対して、ネットでは賛同する声が続々。

 

《その通りです!東国原さん! 王者の振る舞いってあると思う》
《自分だけの舞台じゃないからね… あの泣き声は尋常ではなかった》
《東国原氏の言う事もわかる気がする。東京オリンピックで勝った時も相手がいる前で喜び爆発、今回は負けて号泣、感情表現が激しいのはわかる 嬉しいのも悔しいのもわかる でも相手も他の試合もある事も忘れてはいけないし会場の外に出てから泣けばいい》

 

だが一部では、今大会のために努力を重ねてきた詩選手の心情を推しはかり、東国原氏の意見に疑問を呈する声も上がっている。

 

《そんなこと、本人も分かっているでしょ。それを凌駕してしまうほどの悔しさだったってことでしょ》
《自分も中継を見ていたが、それほどみっともないとは思わなかったな。「技あり」を先にとっていて、残り時間1分を切っていての逆転負けだったから、応援しているこちらも本当に悔しかった。本人はもっと現実を受け入れられない気持ちで、いっぱいだったと思う》
《言葉にすると感情表現となるのかもしれないけれど、今回の慟哭はコントロールできる表現とは違ったものです。武道の礼節云々はわかりますが、抑えきれずあふれ出る感情に対してそれを言うのは違うかなと》

出典元:

WEB女性自身

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