局アナなどから転身するケースが増え、群雄割拠となっているフリーアナウンサー業界。田中みな実(37)や宇垣美里(33)を筆頭に、多くの女子アナたちがフリーアナへと華麗なる転身を遂げてきた。
例えば’19年4月にテレビ東京に入社した森香澄(29)は、’23年に同社を退社して以降フリーとして、グラビアやバラエティ番組などで活動。今年6月からは冠番組『森香澄の全部嘘テレビ』(テレビ朝日系)がスタートした。
そんな森に対して、今年6月末でテレビ東京を退社しフリーになった松丸友紀(43)は『オールナイトフジコ』(フジテレビ系)で、「写真集まで出して。拝見しましたよ。気付いたらアナウンス部に置いてあって、誰も見てないところでめくったら、まあいい体でいい女で悔しいなと。おこがましくて言えないですけど、ぶっちゃけうらやましいと思いました」とこぼしていた。
アナウンサーにとっても憧れとなるフリーアナだが、視聴者の人気を集めているのは誰なのだろうか? そこで今回、本誌は「好きなフリー女子アナ」「苦手なフリー女子アナ」をテーマに、20~70歳の女性500人を対象にアンケートツール「Freeasy」を利用して調査を実施。ここでは、「好きなフリー女子アナ」についての結果を公表する。
まず、第3位に選ばれたのは田中みな実だった。田中は’09年にTBSに入社し、『サンデージャポン』などの人気番組に出演。’14年9月に退社すると、宮根誠司(61)や羽鳥慎一(53)といったフリーアナウンサーを擁する事務所に所属。
そして’19年12月に発売した1st写真集『Sincerely yours…』が発売1ヵ月で50万部の大ヒット作となると、’20年に事務所を移籍。近年は俳優業に軸足を移し、今年4月期のドラマ『Destiny』(テレビ朝日系)に出演。7月期では『ギークス~警察署の変人たち~』(フジテレビ系)と『ブラックペアン シーズン2』(TBS系)と、二つのドラマに出演中だ。
人気バラエティ番組『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)では赤裸々な恋愛トークを繰り広げる田中。そのため、今回のアンケートでは《本音トークしてくれるし私生活の話もしてくれるので好感がある》《トークが分かりやすく上手で、明るい性格が好感を持つから》《あざと可愛い》という声が上がった。
また、美容にストイックに取り組む姿から「美のカリスマ」とも評されている田中。3月に放送された『アナザースカイ』(日本テレビ系)でミンチ肉程度の肉しか食べないといい、「お肉は塊でいったら8年くらい食べてないです」と発言。7月の『ぽかぽか』では「水は(1日)2~3リットル飲んでます」と話し、朝ごはんは「例えば、今の時期だったら、桃3つとメロン1つとか」と大量の果物を食べることを明かしていた。
そのため《自分で人生を切り開いている気がするし、自分を高めるために美容などとても努力しているのが好きです 女優としても魅力的で好きです》《ストイックで美しい。かっこいい》《美容オタクなとこがすき》といった声も寄せられた。フリーアナに俳優に、美のカリスマにと様々な顔を持ちながらも、バラエティではトークスキルを存分に発揮する田中。そんな多才なところが、田中の魅力といえそうだ。
続いて、第2位は高島彩(45)だ。’01年4月、フジテレビに入社した高島。入社1年目で冠番組『アヤパン』を担当し、番組がきっかけとなり“アヤパン”という愛称で広く知られることに。以降も『めざましテレビ』や『平成教育委員会』といった同局の看板番組を担当し、’10年末で退社。そして、フリーアナとして活動することに。
‘11年10月にゆずの北川悠仁(47)と結婚し、’14年と’16年に女児を授かった高島。いっぽうで『サタデーステーション』(テレビ朝日系)や『ワールド極限ミステリー』(TBS系)といった番組にレギュラー出演しており、今年6月からは冠番組『高島彩ゴルフはじめました。』(BSフジ)もスタート。公私ともに順風満帆な日々を送っているようだ。
オリコンが実施した「好きな女性アナウンサーランキング」で’04年から’08年まで、5年連続で1位を記録し、殿堂入りを果たした高島。好感度は抜群で、今回のアンケートでも《嫌味や鼻につくところがない》《可愛らしいから》《品があって声がいい》《存在が癒やし》といった声が上がった。
さらに、アナウンサーとしてのスキル面も高く評価されているようで、《とても清潔感があり、しっかりとニュースも読めてステキな方だと思います》《かわいらしさだけでなくアナウンス技術、機転のきかせ方など、すべてにおいてアナウンサーとしてパーフェクトだと思うから》《おしとやかななかにしっかりしたかたりがすき》といった声も寄せられた。好感度もスキルも抜群で、“向かうところ敵なし”と言えそうだ。
そして、栄えある第1位に選ばれたのは有働由美子(55)だった。’91年にNHKに入局した有働は、『おはよう日本』や『ニュース10』を担当。さらに『NHK紅白歌合戦』では7回も司会を経験し、’10年からスタートした人気番組『あさイチ』では初代メインキャスターを務めていた。
そんなNHKの顔ともいえる存在だった有働だが、’18年3月に27年間勤めていたNHKを退局。以降はフリーアナウンサーとして活躍し、同年10月から今年3月まで『news zero』(日本テレビ系)のメインキャスターに。8月に放送予定の『24時間テレビ 愛は地球を救う47』(日本テレビ系)への出演も控えており、10月からは『有働タイムズ』(テレビ朝日系)がスタートする予定だ。
報道系を担当しながらも、バラエティにも対応できる有働。アンケートでは《ユーモアがあって、人間性がすきだから》《知的なイメージがありまた親しみやすそうだから》《嫌味がなく庶民的》という声が上がった。
また《知的でアナウンス能力はしっかりしているが、親近感があり、人間味を感じるところ》《話し方のスピードがよい。発音もキレイ。コメントが適切》といったアナウンサーとしてのスキルを讃える声や、《コメントに説得力がある》とコメントの的確さに一目置いている視聴者もいた。
‘19年5月、「Forbes JAPAN」のインタビューで《『あさイチ』のとき、「イラッとすることは、ちゃんと言おう」と決めました。つかなくてもいい嘘に気づいて、きちんと発信すべきだと思ったのです》《周りの感情に流されないこと、そして発信する努力を続けることは、物事を伝える人間として最低限の責任だと思っています》と語っていた有働。どんな仕事でも見せる実直な姿が、人気の秘訣かもしれない。