お笑いコンビ「霜降り明星」の粗品（31）が8月19日、自身のYouTubeチャンネルを更新。新千歳空港で17日、国内線の制限エリア内の店舗でハサミを紛失し、保安検査場が閉鎖されるなどして欠航便が相次いだトラブルについて私見を述べた。
17日、新千歳空港国内線ターミナルの保安検査場を抜けた先の制限エリア内にある店舗でハサミが紛失したことが発覚。安全確認のため乗客の保安検査をやり直すなどした影響でUターンラッシュの空港が大混乱に。36便が欠航、201便の発着に遅れが出たほか、空港で夜を明かす人が出るなど大きな影響が出た。
空港を運営する北海道エアポートは19日、紛失を通報した売店内で18日午前に従業員がハサミを見つけたと発表。ハサミは鍵付きの保管庫に入れ、使用するごとに出していたという。
粗品は動画内で一連の経緯を説明すると、「いや〜、すごいねこれ。 一応いろんな人に迷惑かけたわけでね。結局、無事何もなく運行できたということなんですけども、 結構褒められてるのが、その言い出した人みたいな」と、正直に紛失を申告した店員を評価する声が上がっていることを指摘。
「“ハサミ紛失を申し出てくれた店舗の人、マジですごい”っていう。これ、なかなか言われへんけど、ハサミ紛失を言えた店員はもう褒めるべきやと。“こんなことにもなるのもわかってるけど、もう言った。俺やったら言えへんな”みたいな人も多かったです」と、店員の勇気を賞賛する声を紹介した。
「いやいや、これは、でももうほんまそうやな。しゃあないし、まさに素晴らしいということですよね」と共感を示し、「とにかく紛失って言ってるから、盗んだにせよ、普通になくしたりしろ。だから、でもまあよう言い出してくれて、 乗客の安全がこうやって守られたということでね。今、幸いにも事故とか事件は起きてないわけですから、これは素晴らしい判断じゃなかったですか。よかったです」と拍手した。
しかし、その直後「ただぁ〜！」と絶叫すると豹変。「ん〜、まずハサミ失くすなや！ いやいやいや、普通になくすなよアホ。何してんねんお前。何でなくしたこと正直に言ってることの方が褒められとんねん。まずなくすな」と批判。
仮に盗まれた場合でも「盗まれんなよ、そんな危ないもん。こんなことなんねんから。危ないに決まってるやろ。セキュリティちゃんとしろ！ 管理！」「まず盗まれるなよ。目離すなよ、そんなもん」といい、普通になくした場合でも「普通になくすなよ！ おい！」と指摘した。
「言い出したのが偉いというのもわかるけど」としつつも、「常々インターネットに思ってたんですけど、インターネットってやっぱり仕事できへん人の声大きない？ 自分に重ねんねやろなって思うんですよ」といい、「なくす側の人が多いねん、インターネットに。だから”責めないであげて”っていう気持ちで擁護してる。だから“偉い偉い”って言うねんちゃうねん。なくすお前が悪いねんで、管理できてないところが悪いねんって」と持論を展開。
「自分が仕事できんから、仕事できへん人応援したなんねん。自分が仕事できへんから仕事できへん人がウワーって言われんの防ぎたいねん。気持ち的に。心理やわ。自分が言われてるような気分なりよんねん、あれ」と分析し、「仕事できてからインターネットやれや」と締めくくった。
YouTubeのコメント欄では、《ほんとに「まず無くすなよ」でしかない。賛否ありがとうございます》《仕事できてからインターネットやれは正論すぎて笑った》《インターネットは仕事できない人の声大きい、この世の真理すぎる》《ハサミの擁護心理は的を得てて、ドキッとした》などと粗品に共感する声が上がった。
一方で今回の紛失の申し出は、組織としてトラブルの発生は避けられない場合もあり、起こってしまったトラブルへの対処法としては最善だったとして粗品の考えに否定的な人もいた。
《千歳空港のハサミ紛失事件については、「申し出て偉い」って言ってる人たちも「まず失くすなよ」の前提の上で、既に起きてしまったトラブルに対して最も良い立ち回りしたことを褒めてるんだと想う》
《新千歳のハサミの件について仕事できない側の人間とか言われてるけど、一般の人が想像する以上に安全に対する意識が非常に高い業界なので管理しとけよとか普通になくすなよとかは全く思わないな、、気づいてくれてありがとう、教えてくれてありがとうの気持ちしかないし航空関係の人はみんなそうだと思う》
《一人賛否というネタということを踏まえても「そもそもエラーすなよ（ハサミの件）」という考え方は仕事できない人の発想なのだよ》
