8月31日から9月1日にかけて放送された『24時間テレビ47』(日本テレビ系)。チャリティーランナーの大役を果たしたのは芸人・やす子(26)だが、放送終了後にはマラソン企画をめぐって“ある疑惑”が浮上していた。
番組では台風の接近に伴い、マラソンは横浜市内にある日産スタジアムの陸上トラックを周回するコースに変更された。やす子は400メートルトラックを75周、距離にして30キロを走破。その後、台風の勢力が低下してきたこともあり、翌日早朝に東京・両国国技館に向けて日産スタジアムを出発した。
最終的にやす子がゴールしたのは、番組の放送終了時刻が差し迫った午後8時41分。直後の午後8時45分には、瞬間最高視聴率25.4%(関東地区、ビデオリサーチ)を記録し、4億3801万4800円もの募金が集まった。
恒例の楽曲『サライ』も大合唱し、感動のフィナーレで締めくくった『24時間テレビ』。ところが番組終了後に、マラソン企画を検証した人物が現れたのだ。
それは、チャンネル登録者数54万人を超えるYouTuber「三納物語」。9月7日に更新したYouTubeチャンネルで、「【24時間テレビ】マラソン放送後に同じ道を走らず歩いたらやす子のタイムを大幅に抜いてしまったwwwwwwww」と題する動画を配信。現在までに48万回再生を記録している(20日17時現在)。
三納物語が気になったのは、やす子が日産スタジアムを出発してからゴールにたどり着くまでの所要時間のようだ。
やす子は1日の午前6時半ごろに日産スタジアムを出発し、午後8時41分に東京・両国国技館に到着。つまり約14時間かかったわけだが、三納物語がネットで所要時間を調べたところ「徒歩7時間」で辿り着く距離だったという。そこで三納物語は「24時間マラソンの闇に迫る」として、9月5日に検証を実施。
まず正午に日産スタジアムを出発し、足元は「クロックス」のサンダルという軽装でゆっくりと歩き始めた。途中、午後2時から15分だけ休憩をとり、午後3時15分には武蔵小杉駅に到着。そして午後4時38分に品川区に到達すると、次は30分の休憩をとった。
その後も歩き続け、日も暮れた午後7時5分に東京タワーを通過。三納物語は歩きながら「やす子さんは何も悪くないですからね」と漏らしつつ、マラソン企画を疑う一幕も。その際に映像では、《ヤラセ感満載》と書かれたネットの声が映し出されていた。
ようやく両国国技館に到着すると、三納物語は「かなりの余力を残して着いた。全然走れる」と強調。テロップには「日産スタジアムからの『29キロ』を余裕で達成」と表示され、やす子より“約5時間遅れ”の出発でほぼ同時刻にゴールしていた。
実際にやす子と全く同じルートをたどったかどうかは不明だが、三納物語の検証動画はネットで賛否が分かれることに。
《何十年も番組終了に合わせてゴール(間に合わない人もいたが) これが仕込みでないわけない》
《これで24時間テレビのチャリティーマラソンは完全にヤラセ 絶対にわざと遅らせてる》
《早くゴールする必要もないしその時間に合わせて休憩多めに取ったりペース配分させてかなり余裕持たせてゴールさせるようにしてるだけだろ》
《わざとゆっくり走らせて何が悪いの? 大会じゃないんだぞ》
「やす子さんは左足首を痛めてしまい、処置を受けながらマラソンを続行していました。どうにか歩みを進めていた状態で、はるな愛さん(52)が並走した際には足を止める場面も。『間に合うかな』と焦りを滲ませ、ラスト3キロを過ぎてからは腕時計を気にする仕草も見られました。
いっぽう、やす子さんが走った距離は合計81キロ。初日に日産スタジアムを30キロ走ったので、翌日の沿道コースは51キロ走ったことになります。また、マラソン企画には休憩やメディカルチェックもありますし、左足首を負傷したことで時間を要してしまったことも想像できます。
三納物語さんは『24時間テレビ』に“やらせ”と疑念の目を向けていましたが、やす子さんが走っていたのは、彼と異なる距離の長いルートだった可能性も。また、イレギュラーな出来事にも対応できるよう、番組終了時刻に合わせてかなり余裕を持ったスケジュールが組まれていたとも考えられるでしょう」(テレビ誌ライター)
一部ネットでは“番組終了時間に合わせて走行時間を引き延ばしている”と疑う声も見受けられたが、実際のところはどうなのだろうか? 本誌は12日に日本テレビに取材を申し込んだが、期日までに回答はなく、再度問い合わせるも最後まで“ゼロ回答”だった。
ネットニュースでも取り上げられ、一躍注目を浴びた三納物語。14日にも新たにマラソン企画を検証する動画をアップしており、京都のスタジアムを舞台に“徒歩で24時間81キロ”に挑戦し、やす子の記録を抜いたと喜んでいた。マラソン企画の真相は、果たして――。