2024年だけでも『アンメット-ある脳外科医の日記-』(フジテレビ系)や『ブラックペアン シーズン2』(TBS系)、『新宿野戦病院』(フジテレビ系)など、春・夏クール合わせて6本もの医療ドラマが放送され、人気作が続々と生み出されている。
そこで本誌は、2020年以降の「医療ドラマ」のなかでおもしろかった作品についてアンケートを行った。
数々の名作のうち、視聴者の記憶に残り続けている作品はいったいどれだろうか。
第3位は『監察医 朝顔2』(2020年・フジテレビ系)。
上野樹里(38)が主演を務めた本作は、月9ドラマで初めて秋・冬2クール連続で放送された。2019年夏クールに放送されたシーズン1同様、法医学者である万木朝顔(上野)と父親でベテラン刑事の万木平(時任三郎)がさまざまな事件と遺体を扱いながら、本作では2クールを通して、東日本大震災、そして母の死に向き合っていく物語だ。
《監察医の仕事を詳しく知ることができてよかった》(40代女性/パート・アルバイト)と、本作をきっかけに医療ドラマでも珍しい「監察医」を取り巻く環境に興味を持ったという視聴者も多く、《情緒があって人に寄り添い問題を解決してゆくのがよかった》(50代女性/専業主婦)、《毎回感動した》(60代女性/専業主婦)と、ヒューマンドラマとしても傑作だったと評価する声が多いようだ。
第2位は『TOKYO MER ~走る緊急救命室~』(2021年・TBS系)。
「死者を一人も出さないこと」を使命とする救命救急チーム「TOKYO MER」の活躍を描いた本作では、主演の鈴木亮平(41)のほか、賀来賢人(35)や中条あやみ(27)など実力派の俳優たちが熱演を繰り広げた。2023年には続編となる劇場版が公開され、2025年にも劇場版第2弾の公開が決定するなど、まだまだ人気沸騰中の話題作だ。
《鈴木亮平の緊迫した演技が素敵》(30代女性/会社員)と、緊張の走る場面が多いながらも難しい役をこなす鈴木亮平の実力が高く評価されており、《オペシーンの緊迫感や現場での迅速な医療行為が自然で没入感があって面白い》(50代女性/専業主婦)、《危険な現場や車の設備、人手不足などいろいろな問題をドラマで観ることができておもしろかった》(50代女性/無職)と、医療ドラマとしてのレベルの高さも人気の理由のようだ。
そして第1位は『ドクターX~外科医・大門未知子~』(2021年・テレビ朝日系)。
シリーズ1が放送された2012年から10年、第7シリーズを迎えた本作は、米倉涼子(49)演じる「私、失敗しないので」という名セリフでおなじみの外科医・大門未知子が100年に1度のパンデミックに立ち向かう物語で、内田有紀(48)や遠藤憲一(63)、西田敏行(76)ら実力派俳優たちも再集結した新シリーズだ。
《自信満々の女医さんが素敵でカッコイイ》(60代女性/専業主婦)、《こんなドクターがいればいいのに》(50代女性/専業主婦)と、一匹狼を貫きどんなに難しい手術でも必ず成功させる大門未知子の生き様が爽快だったというコメントが多く、ほかにも《米倉涼子の貫禄が役に似合っていた》(50代女性/専業主婦)、《出ている俳優さんたちのくせの強い演技が良かった》(60代女性/会社員)と名俳優たちの好演も魅力の1つのようだ。
患者や医者の人生を描く医療ドラマの熱は今後も冷めることはないだろう。名作の続編だけでなく、新作ドラマにも期待したい!