■名古屋城のしゃちほこから30メートル下に飛び降りた
真田は故・千葉真一さん(享年82)が設立した「ジャパンアクションクラブ(JAC)」に13歳で入所。当時の真田を知るのが、同じJACの7期生だった俳優・関根大学さん(67)だ。
「当時から広之の運動神経はすごかった。名古屋城の金のしゃちほこから自分で30メートル下に飛び降りるんだから。俺もスタントマン出身だからいろいろな人を見てきたけど、アクションも殺陣のミスも一度もない。後にも先にもあんなにすごい人は見たことないです」
実はJAC時代の真田も、野球でエースの4番だった。’80年代には京都で小学生を対象とした「千葉真一旗・真田広之杯争奪野球大会」を開催していたという。
「京都東映撮影所の小道具さんが少年野球の監督をやっていたことがきっかけで、JACでチームを作ったんです。忍者みたいな野球ユニホームでね(笑)。野球もうまかったですよ。でも、相手は少年たちだからいつも負けてあげていましたけどね。大谷さんとの共通点は、2人とも才能があるうえに努力家。広之が野球に専念していたら、大谷さんくらいいっていたと思います」(関根さん)
真田はJAC退団後、ドラマ『高校教師』(’93年)で主演したときも野球大会に出場していた。
「真田さんと、共演者の赤井英和さんの2チームに分かれて対戦。真田さんはピッチャーを務めていましたが、13対12で負け、赤井さんに花を持たせていました」(前出・スポーツ紙記者)
翌年も主演映画『ヒーローインタビュー』でヤクルトスワローズの選手役を演じていた真田だが、最近のインタビューでは、次作の構想についてこう明かしている。
《いくつか漠然としたアイデアがあります。今回これだけ事前に準備ができていてもやっぱり足りなかった部分はありますし、毎作毎作でそれを補い、反省点を生かして次のステップに進めたらと考えています》(「クランクイン!」3月3日配信)
前出の在米ジャーナリストは言う。
「少年時代から野球愛の強い真田さんですから、野球に関する企画は必ずや進めているはず。また一方で彼は香港映画『龍の忍者』(’82年)で海外に進出するなど、忍者が世界に誇れる文化だとも知っています。そのため、忍者の企画もあるでしょう。ちなみに大谷選手は俊足でバンバン盗塁を決めることから、現地では“オオタニンジャ”とも称されます。配信作の『忍びの家』のファンだとも言っていましたよね。敏腕プロデューサー・真田さんなら、野球や忍者の企画を実現するため大谷選手にも協力をお願いするかもしれません」
LA最強の2人が“忍び”のタッグを組めば、“世界一の映画”が生まれるかも――。