「放送が始まったばかりですが、ヒロインの橋本さんは10月上旬から約10日間、映画『キングダム』の撮影のために、ロケ現場を留守にすると聞いています」(芸能関係者)
9月30日にスタートした橋本環奈(25)が主演を務めるNHK連続テレビ小説『おむすび』。初回平均視聴率(関東地区・ビデオリサーチ)は16.8%で前作『虎に翼』を上回った。
士気が高まるなかで起こったヒロイン不在だが、実はこれが初めてではない。
「『おむすび』がクランクインしたのは3月下旬ですが、橋本さんは主演舞台『千と千尋の神隠し』のロンドン公演に出演するため4月中旬から5月末まで渡英していました」(前出・芸能関係者)
撮影中、約50日も主役がいないという前代未聞の事態になったのには理由があるようだ。 前出の芸能関係者が続ける。
「朝ドラヒロインは、多くの若手俳優にとって憧れですので、ほかの作品と並行して撮影するということは基本的にありえません。
橋本さんはNHKから朝ドラをオファーされたときにはすでに『千と千尋~』『キングダム』への出演が決定していました。そのため事務所は断るつもりだったと聞いています。
しかしNHK側が逆に『すでに決まっている仕事には影響が出ないように最大限配慮するので、なんとかスケジュール調整をお願いできないか』と懇願。こうして今回の朝ドラが実現した経緯があるといいます」
それゆえに『おむすび』は“橋本ファースト”で制作されていた。
「役作りの負担を減らすため、朝ドラでは珍しい“モデル”となる人物がいない現代劇のオリジナル作品に。また物語序盤の舞台を地元・福岡にすることで、方言指導の時間を省きました」(前出・芸能関係者)
そして橋本の抜けた穴を埋めたのは、ある先輩女優だった。
「姉役の仲里依紗さん(34)が持ち前の明るい性格で現場をもり立てているといいます。
また本編中にスピンオフのような形式で、仲さん演じる“伝説のギャル”が主人公になるパートがあります。
ここは主人公が姉から影響を受ける背景を描く重要なシーンで、“女優の中でいちばんギャル”と自称する仲さんのもとで、撮影が進んでいるそうです」(NHK関係者)
その言葉に嘘はないようだ。’15年に仲は自身のインスタグラムに、《ねーねーねー これ誰だかわかる? 恐怖 笑》という言葉とともにギャルメークをしていた20歳の自分の写真を投稿。
さらに《#ただのギャル #まさかの #鬼ギャル #ピースのしかたとか #メイクとか》などとつづっていた。
橋本不在の危機は女優界“リアルNo.1ギャル”を中心に乗り切っていく――。