役所広司 私財20億投入で描くハリウッド監督デビューの夢…“ライバル”真田広之の快挙から刺激
画像を見る

 

■「残された時間も長くはない」

 

しかし、役所はある懸念を抱えているという。

 

「『SAYURI』で役所さんは英語のオーディションに苦戦したそうなのです。監督から小言を言われてしまったと報じられたこともありました」(前出・芸能関係者)

 

映画ライターのよしひろまさみちさんは、役所のハリウッド挑戦についてこう評する。

 

「役所さんのハリウッドでの知名度は『ラスト サムライ』に出演した真田さんや渡辺謙さんと比べて、若干劣るかもしれません。

 

まして監督として英語圏に進出だと英語のコミュ力は必須。これからといったところでしょう。

 

でも日本語のセリフが7割強の『SHOGUN』のほか多言語作品が評価されるようになった今のハリウッドなら可能性はある。役所さんもチャレンジ次第であると言えますね。

 

しかし近年ハリウッドも多様化しており、『SHOGUN』では日本語がドラマシリーズ全体の70%を占めているといいます。役所さんもチャレンジ次第ではまだまだ可能性があると言えますね」

 

役所の知人はこう話す。

 

「役所さんは数多く仕事をこなして、不動産を中心に約20億円ともいわれる資産を築いたと報じられています。それは“最後の夢”である監督としてのハリウッド挑戦のためであるそうなのです。

 

具体的には《人と人が繋がるようなヒューマンドラマが撮りたい》と話しているそうです」

 

憧れの映画人として、役所は94歳で現役の“ハリウッドの大巨匠”の名前を挙げてもいた。

 

《格好いいですよね。役者もやれるし、監督もやれるし。(クリント・)イーストウッドさんみたいに生きられるといいでしょうね》(21年3月6日『読売新聞』)

 

前出の映画関係者に「残された時間も長くはないしね」とも語っていたという役所。彼が“日本のイーストウッド”と呼ばれる日を心待ちにしたい。

 

次ページ >【写真あり】『SHOGUN』ではプロデューサーも兼任した真田広之

【関連画像】

関連カテゴリー: