10月27日、第50回衆議院議員総選挙が行われ、各テレビ局で選挙特番が放送された。
最注目は、大江麻理子キャスター(46)が司会を務めたテレ東『集まれ!総選挙ライブ』(テレビ東京)だったが、同局の選挙特番の“顔”で、ジャーナリストの池上彰氏(74)がまさかの“不在”。米大統領選挙取材のため、ニューヨークに滞在しており、番組冒頭で池上氏は、
「総選挙の投開票日に日本にいないことは初めてです」
「日本の総選挙のことは、予定に入っていなかったものですから。すいません」
と詫びていたのだが……。
「テレ東の選挙特番での池上さんと言えば、『池上彰の選挙ライブ』の顔として’10年の参院選以来、名物番組として続けてきました。与野党問わず各党首や候補者に対し、池上さんならではの切り口やタブーともいえる質問を投げかけるスタイルが視聴者に圧倒的に指示され、“池上無双”とまで呼ばれるようになりました」(テレビ局関係者)
そのためか、今回の池上氏不在のテレ東選挙特番は視聴率的に失敗に終わったようだ。
「池上さん不在の穴を埋めるためか、ウエンツ瑛士さんや社会学者の古市憲寿さん、ゆうちゃみさんらのほか、安売りでおなじみのスーパー『アキダイ』秋葉弘道社長まで投入しましたが、平均視聴率はまさかの2.9%(午後8時からの第2部)で最下位。民放トップのテレビ朝日の特番『選挙ステーション』の視聴率(午後8時からの第1部)9.6%の約3分の1という“惨敗”でした。
ちなみに日本テレビは櫻井翔さんと藤井貴彦さん司会の『zero選挙2024』が8.7%(午後7時58分からの第1部)。フジテレビの宮根誠司さんMCの『Live選挙サンデー 超速報SP』(午後9時からの第2部)が8.3%。3回目となるスペシャルキャスター・太田光さんが登場したTBS『決戦!緊急W中継 SMBC日本シリーズ2024×選挙の日』はプロ野球日本シリーズと重なったため、5.1%と低調でしたが、それでもテレ東を上回ったのです」(報道番組関係者)
これまで、“池上無双”の平均視聴率は高く、’16年の『池上彰の参院選ライブ』では平均11.6%を記録したことも。
「ここ数年は7~8%台でしたが、それでも民放の選挙特番での注目は“池上無双”が圧倒的だっただけに、池上さん不在の穴は大きかったということでしょうね。テレ東スタッフとしても、改めて同局の選挙特番には池上さんは押さえておかなければいけない人物だと認識したと思います」(前出・報道番組関係者)
こうなると、まだまだ”池上無双”は続いていきそうだが――。