今年7月におこなわれたパリ五輪・柔道女子52kg級で、2回戦敗退時に見せた号泣姿が物議を醸した阿部詩(24)。10月28日に兄の阿部一二三とともにファッションイベントに登場したものの、思わぬ批判の声が巻き起こってしまったようだ。
阿部はイタリアのファッションブランド「Max Mara(マックスマーラ)」の2024年秋冬ブランドキャンペーンに参加。10月29日から11月4日まで原宿で開催されている体験型エキシビション「マックスマーラ ジャケットサークル -光り輝く女性たちへ-」のレセプションパーティーが28日に開かれ、阿部兄妹がそろってマックスマーラの衣装に身を包んで登場した。ダブルブレストジャケットとショートパンツコーデの阿部は畳の上とはまったく違う表情を見せたものの、ネット上では
《他にやることあるんじゃないの?また次の大会で泣く羽目になるよ》
《現役続行中はこういうイベントに出てほしくない》
《なんか勘違いしてるよね。好感度がどんどん下がってく》
といった心ないコメントが相次ぐことに。阿部はパリ五輪以降アンチが生まれてしまっており、いまだ“号泣事件”が尾を引いている状況が改めて浮き彫りとなった。
阿部は2021年の東京五輪で金メダルを獲得し、22・23年の世界柔道選手権大会でも優勝を飾っている。メディアへの露出増加に伴ってファンも増加しており、人気・実力を兼ね備えた阿部のパリ五輪メダル獲得を多くの人から期待されていた。ところが、結果は2回戦敗退という予想外の結末……。
スポーツ界では結果を残せなかった選手に対して辛辣な声が向けられやすい。例えばスキージャンプの高梨沙羅も、2022年の北京冬季五輪・ジャンプ混合団体で「スーツの規定違反」によりまさかの失格。以来“風向き”が変わってしまい、近年はメイク重視のビジュアルを披露するたびに《本業は?メイクしてる場合じゃないでしょ》などと手厳しい声があがることも。
「大舞台で見せた号泣姿が賛否を呼んだ阿部選手ですが、畳の上で受けた借りは畳の上で返してアンチを黙らせるしかありません。今回のファッションイベントで阿部選手が着用していたのは、マックスマーラのシグネチャーアイテム『オリンピア ジャケット』。“女性のヒーロー”を意味していて、《誰であろうと、どのように生きようと、どこの出身であろうと、すべての女性が卓越した存在になれる》という思いが込められているそうです。そんなジャケットを阿部選手が着る意味は大きく、一二三選手もイベントのフォトセッションで『詩は自分の道を持っているので本当に強い女性だと思う』とエールを送っていました」(スポーツライター)
次に出場する大会で阿部の笑顔は見られるのか。ジャケットから柔道着に着替えて、批判の声をねじ伏せる活躍を期待したい。