12月4日、TOKIOの松岡昌宏(47)が自身のYouTubeチャンネルを更新。「松岡が思う業界の今と昔」というタイトルで、従来のテレビ業界の在り方について苦言を呈し、反響を呼んでいる。
動画は松岡が「高校時代は3日に1回は来ていた」という渋谷の街並みを懐かしみながら散策するところからスタートし、かねてより行きたかったという目的地の「MIYASHITA PARK」を訪問。19店舗の飲食店がひしめきあう「渋谷横丁」内の海鮮居酒屋の品々に舌鼓をうちながら、かわいがっている後輩タレントなどのトークで盛り上がりを見せた。
話題が“制作会社の面白い裏話”に移ると、松岡は「テレビを辞めてYouTubeにいく人は多い」と、最近の制作陣の“テレビ離れ”化に言及。その理由について、自ら番組を作れる点を挙げ、「夢があるよね」などと述べ、映像制作という仕事への愛情があってこその“方向転換”なのだと分析した。
続けて、撮影スタッフから「労働時間の規制によって、昔ながらのこの業界の良さが消えていったのではないか?」と問われた松岡。「わかるわかる」と一旦同調したものの、「どの世界も一緒だと思うんだけど、俺はどっちかっていうとあの頃は良かったって言いたくない人なのね。そこを言い出しちゃったら成長がない」と自身の思いを明かした。
さらに、「楽しかったこともいっぱいあったけどね」と回顧しつつも、「夜中まで撮って、朝方まで撮って……。バラエティもドラマもあれは良くない。変な根性論」と当時の働き方について“ダメ出し”。「ちゃんと時間を決めて撮った方が良いモノが俺は撮れると思う」と持論を展開した。
松岡を知る制作関係者は約10年前のドラマ現場での様子をこう振り返る。
「当時、松岡さんは時代劇の撮影を京都で約1カ月半おこなっていたのですが、この現場は主演の俳優さんが『朝5時半に起きて深夜3時くらいまで毎日やっていた。睡眠以外の息抜きはなかった』と明かすほど過酷なものでした。松岡さんも『カツラを外すと汗だくで、大浴場に入ることが一番のリラックス』と、珍しく疲れ切っていたのを覚えています。
松岡さんはどんな仕事にも全力で挑む“プロ根性の塊”のような人で、若い頃からさまざまな経験をしてきていますから、自分が実際に働いていた従来のテレビ業界に対して思うところは人一倍あるのでしょう。今回の発言もテレビ業界をより良いものにしたい、後輩たちにとってもっと働きやすい環境にしたいという思いから出たものだと思います。誰よりも熱く、誰よりも面倒見がよくて、後輩たちから慕われていますからね」
そんな“松兄節”の効いた提言に、視聴者からは絶賛の声が多く寄せられている。
《テレビ業界への考え方、すごく分かります。朝から晩まで仕事だなんて、根性だなんだっていう問題じゃないですよね》
《業界のものです!思わず聞き入っちゃいました!》
《松兄みたいに新しいものを受け入れることできる人かっこいいなって思います》
《松岡くんの話してること本当共感》