「たまたま通りかかった居酒屋の前に仲野太賀さんや豊原功補さん、勝地涼さんなど、たくさんの俳優さんたちがいて驚きました。皆さんで食事に来ていたそうで、なかでも仲野さんは、スタッフらしき人たちに笑顔で頭を下げて挨拶していたり、豊原さんと二人きりで仲良く歓談していたりと、周囲の方々からすごく可愛がられているという印象をうけましたね」(その場にいた目撃者)
11月上旬、都内の繁華街に姿を現したのは俳優の仲野太賀(31)。この日、彼は岩松了(72)が作と演出を行った主演舞台『峠の我が家』にのぞんでいた。仲野は舞台を終えた後、出演者や関係者たちと居酒屋に立ち寄ったようだ。
そこには共演者の豊原功補(59)の他に、以前に岩松作品で共演した勝地涼(38)、そして『カメラを止めるな!』などで知られる映画監督・上田慎一郎(40)の姿も。本作品は今月15日に最終日を迎え、来年2月にはWOWOWでの放送・配信も決定している話題作だ。
「近年、役者としての仲野さんの躍進は非常に際立っています」と、ある芸能関係者は話す。
「俳優の中野英雄さん(59)を父親に持つ仲野さんは、13歳の時にテレビドラマで俳優としてデビュー。翌年にはNHK大河ドラマ『風林火山』にも出演し、その次の年には映画『那須少年期』で主演をオーディションで勝ち取って以降、現在に至るまで多くの映画やドラマなどに出演しています。
‘22年にはエランドール新人賞を受賞したほか、今年は『新宿野戦病院』(フジテレビ)やNHK連続テレビ小説『虎に翼』での演技が評価され、女優の杉咲花さんやアーティストのNumber_i、パリ五輪金メダリストの堀米雄斗さんらと並び、“今年の顔”として『GO MEN OF THE YEAR 2024』を受賞しています」
順調に役者人生の階段を登りつつある仲野。しかし、実はここまでの道のりは決して平坦なものではなかったようだ。
「仲野さんは望んだ役や仕事をもらえず、役者としてくすぶっていた時期もあったそうです。仲の良い同世代の菅田将暉さんや染谷将太さんなどが映画やドラマでいち早く活躍しているのを見て、オーディションに落ち続ける日々に嫌気がさしたこともあったとか。“俳優に向いていない”と思い詰めながら、先に売れた同世代には“顔だけだろ”と嫉妬していたこともあったといいます。
例えば11月に放送された『仲野太賀のオールナイトニッポン』で、‘21年に菅田将暉さんがパーソナリティを務めた『菅田将暉のオールナイトニッポン』に神木隆之介さんとゲスト出演したときのことを振り返っていました。
仲野さんは『その時のことを覚えていますよ、菅田将暉はバカ売れ俳優で』『神木隆之介はですね、出る映画全部邦画の記録つくって』と当時の2人の売れっ子ぶりについて話し、リスナーたちに『(2人と)すごい比較された』と明かしています。その際には嫉妬と劣等感のあまり『俳優やめよ』と叫んだこともあったそうです」(前出・芸能関係者)