昨年末に女性とのトラブルが報じられた中居正広(52)。テレビ各局は、中居が出演する番組を続々と差し替える一方、問題には迫らなかった。
昨年12月19日発売の「女性セブン」で、’23年6月に行われた会食後に参加していた女性との間に重大トラブルを起こしていたことが報じられた中居。中居側は解決金として約9000万円を支払ったといい、代理人弁護士は同誌の取材に“双方の話し合いによって解決済み”と回答している。
これらの事態を受けて、TBSは1月10日放送の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ 新春SP』と13日放送の『THE MC3』を、テレビ朝日は11日放送の『中居正広の土曜日な会』をそれぞれ別番組に差し替え。日本テレビは7日放送分の『ザ!世界仰天ニュース 4時間SP』について、中居の登場シーンを全面カットする形に急遽放送内容を変更。フジテレビは『だれかtoなかい』について、《当面の間休止する》と発表した。
各局は画面から中居を”消す”ことで事態に素早く対応したものの、”報道”には消極的だった。関西ローカルの情報番組がトラブルを短く報じた以外、年が明けても、画面から中居が消えることについてノータッチ。先陣を切ったのは海外メディアだった。
「フランスの大手ニュース専門テレビ局『BMF TV』が8日、中居さんの”性的トラブル”報道と、それを受けたテレビ局の対応について報じました。この翌日の9日朝に、ようやくTBS系『THE TIME,』が中居さんの出演番組休止が相次いでいることを報じました。
故・ジャニー喜多川の性加害問題も、最初に報じたのはイギリスのBBCでした。中居さんは、テレビ東京を除くキー局4社でレギュラー番組を持っているので、民放が報じにくいのは理解できますが、ジャニーズ問題で”メディアの沈黙”について民放5社とNHKは反省を述べたばかりです。また黙認すれば同じことの繰り返しです」(全国紙外信部記者)
民放各社の腰が引けたのは自局の番組に中居が出ているということが考えられるが、NHKまで報道を控えているのはなぜなのか。NHKでは中居のレギュラー番組などはなく、しがらみはないはずだが……。NHKのある記者は、自社の上層部に対する”憤り”をこう明かす。
「中居氏はうちの番組にあまり出ていないし、個人事務所なので基本的にしがらみもないし、報道したところで他への影響もありません。現場的には”報じるべきだ”という意見もあったし、私個人も同じ意見です。
ただ、示談していようがしていまいが、あれだけ社会的影響が出ているなら書くべきだと思いますが、本人の会見も公式コメントもない中で扱うことに上層部が及び腰なんです。出演番組が次々と放送中止になっているという現象だけで書けると思うんですけどね……」
今後、中居が会見を開いたり公式コメントを出すなど、何らかのタイミングで報道することになるだろうという。
「ジャニーズ問題のときと同じで、最初にカウアン・オカモト氏が会見したとき、うちもすごく扱いが悪かったんです。ほんの少し夕方のニュースで報じただけで、夜のニュースでは扱ってないみたいな。それと似たような感じで出遅れているんです。中居氏側の公式コメントが出るのを待っていて今に至るみたいな。報道機関の姿勢としてよくないですよね。
現場は結構怒っていますよ。でも、一事が万事、上層部の方針がそんな感じで……。もうバンバン書いてください、”NHKが及び腰”って」(同前)
TBSに続いて、次に報じるテレビ局はどこになるのか。