1月27日、元SMAP・中居正広(52)の女性トラブルに端を発する一連の報道を受け、フジテレビが2度目の記者会見を開催。同日付けで辞任した同社の港浩一元社長(72)をはじめ、嘉納修治元会長(74)、清水賢治新社長、遠藤龍之介副会長(69)、フジ・メディア・ホールディングスの金光修社長(70)の5人が登壇した。
会場には400人以上の報道関係者が詰めかけ、午後4時にスタートした会見は翌日午前2時23分まで続くという異例の長丁場におよんだ。
「1月17日に最初の会見を行ったフジテレビでしたが、当初は参加資格が極端に限られ、冒頭を除いて動画の撮影は禁止。さらに、港社長が質問に対して『回答を差し控える』と述べた回数は30回以上におよぶなど、世間から批判を浴びていました。後日、港社長は社員に向けて会見は“失敗”と謝罪したそうで、制約を取り払った会見が改めて行われることになった結果、質問者は109人にのぼりました」(Webメディア記者)
様々な質問が飛び交い、時には怒号が飛び交うなど紛糾した場面も少なくなかった今回の会見。そんななか、開始から6時間半ごろに遠藤氏から飛び出した発言が波紋を呼んでいる。
フジテレビをめぐっては、1月16日発売の「週刊文春」が、同局の女性アナウンサーが接待に同伴させられることが常態化しているとの問題を報じていた。これについて、会見で女性ジャーナリストが“仕事と関係のない集まりに女性局員を参加させない”という言質をフジ側に求めると、遠藤氏は「新しいフジテレビルールを作ることが必要かと思います」としたうえで、こう述べた。
「人間関係の中で申し上げますと、最初から女性を1人で会合に差し出すのは少のうございまして、男性社員もしくは年上の女性社員が同伴するケースが多いのではないかと思います」
新ルール策定の必要性を認めた遠藤氏だが、この説明が反発を招いている。
「おそらく遠藤氏は“年上”と発しているはずですが、これが“年寄り”に聞こえた視聴者も多かったようで、Xでも批判が続出。さらに、“年寄り”をタイトルに用いて遠藤氏を批判するネットの記事も配信されていました。聞き間違いで批判するのはいかがなものかと思いますが、“女性を差し出す”という発言をしたことは事実です。
28日に『週刊文春』は電子版の記事のなかで、昨年12月26日発売号での、中居さんとトラブルにあった女性が同局の幹部社員に誘われたという記載を訂正し、波紋を呼んでいます。ただ、それとは別に女性アナを接待などに同伴させることが日常的に行われていると報じており、その報道は今も訂正していません。
そうしたフジテレビの組織的な問題が追及されるなかで、まるで女性を献上するかのような“差し出す”という表現を使ってしまうのは、事の重大さを認識できていないといわれても仕方ないのではないでしょうか」(前出・Webメディア記者)
実際、Xでは遠藤氏の“差し出す”という表現に厳しい声が上がっている。
《「差し出す」女性社員を「モノ」としか認識していない見事な自白》
《差し出す?ん、女性はモノじゃない。この発言ちょっとおかしくないですか》
《”差し出す”などもう「本音をありがとう。本当はテレビ局の上の方って女性をこう見てるんだね」としか言いようがない》
《差し出すって言葉に認識が表れてる、まっ黒だわ》
「差し出す」という表現には遠藤副会長の“本音”があったのか――。
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