■教団内で特別扱いが続く桜田夫妻
前出の鈴木エイトさんが、解散命令の影響について語る。
「東京地裁による解散命令は当然のことであり、遅すぎた感もありますが、まだ“通過点”にすぎないともいえます。東京高裁でも解散が認められ、清算手続きに入るまで、まだまだやるべきことは多いのです。
まずは適正に被害者への賠償が行われるために、法整備も必要となります。教団の財産が、関連の宗教団体に移されることも防がなければいけません」
東京地裁によれば’22年度末時点の教団の総資産は約1181億円だったという。
「それに比べて、被害弁護団が求めている金額は約60億円。さらにこれから被害者として名乗り出る人たちがいたとしてもあわせて100億円ぐらいでしょうか。被害を弁償しても1千億円以上が残ります。
教団には『天地正教』という仏教系の関連宗教団体がありますが、そこに、その1千億円以上が移されてしまえば意味はありません」
東氏が“影響はない”と笑みを見せながら語っていたのは、教団は不滅であるという信念もあるからなのか。
「もともと桜田夫妻は、教団内では特別扱いでした。献金のノルマもなく、一般の信者たちの苦悩とは無縁の存在でした。先ほども述べましたように、近年は“広告塔”の役割からも解放されているようですし、そういった意味では東氏が言うように“解散命令”の影響は少ないのかもしれません」
だが、桜田家にも“変化”がまったくないわけではない。近所の住人によれば、
「ご夫妻は最近、かわいらしいワンちゃんを飼い始めたのです。お子さんたちが独立したからでしょうか」
確かに東氏は散歩中に白い小型犬を連れていた。桜田と東氏の間には1男2女がいるが、いちばん下の次女も26歳。子供たちが巣立ち、教団も未曽有の危機にあるなか、夫妻の支えになっているのは、この“新しい家族”なのかもしれない。
画像ページ >【写真あり】92年に行われた合同結婚式での桜田と夫(他5枚)
